甲州旅日記14 和菓子と演歌と邦楽と

【2日目 その6】

◎お詫びと訂正◎
中学の大先輩、喜多氏から指摘があった。「日系ブラジル人の工員さんが多いのなら貼り紙はスペイン語ではなくポルトガル語ではないか」と。たしかになるほど。ご指摘感謝します。もちろん文字面を見ても判別はつかないが、ポルトガル語が道理だ。しかし・・・日系ブラジル人というのも単に僕の思い込みで、もしかしたらグルジア人で貼り紙はグルジア語かもしれない。全ては森の中である(それをいうなら藪の中)。


さて、そういうわけで森の中のお菓子工場「シャトレーゼ」である(うーん、うまい導入だ)。即売コーナーで、面白かったのが「和菓子5点、自由に選んで350円」というパックだ。さぁ、どれにしよう。


話が変わるが、前夜のカラオケで僕は甲斐バンドやアリスのナンバーを熱唱したのだが、それに対しての花子の一言は、

「お父さんは本当に好きだね、演歌が」

演歌じゃない!! オヤジが歌うのはみんな演歌だと思っていやがる。

ついでに言えば、CDショップの「邦楽」っていうのも気に入らないね。「邦楽」っていうから長唄義太夫かと思ったら、日本製の音楽はみんな邦楽なんだね。浜崎あゆみ椎名林檎も邦楽。納得できない。じゃ、本当の邦楽はどういうかと思ったら「純邦楽」だって。純文学みたい。いや純喫茶みたいと言うべきか。


で、問題なのが、「和菓子5点、自由に選んで350円」である。なにが問題かというと並んでいるのが、チーズ蒸しケーキ、たまご蒸しケーキ、カステラ、あずきパイ、かぼちゃパイなのだ。こういうのって和菓子って言うのだろうか。僕の中で和菓子というのは饅頭や大福餅や羊羹や最中や団子なのだが・・。それとも今はそういうのは「純和菓子」とでも言うのだろうか。

でも、どれも美味しかったです。皆さんも甲州にいかれたらぜひに寄ってみてください。


ああ、もう8月も終わってしまった。まだ旅も二日目の昼下がりだ。シャトレーゼだけで三日かかるとは思わなかった。僕の話はくどくていけない。