8万分の3と城代家老

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<痴漢>線路内を逃走、JR各線ストップ 東京・赤羽駅
5日午前7時35分ごろ、東京都北区赤羽1のJR赤羽駅
付近を走行中の京浜東北線南行電車で、痴漢をしたとして
被害者の女子高校生が男を取り押さえた。男は同駅に到着後
に逃走。ホームから線路内に降りた。この騒ぎで、同駅に乗
り入れている京浜東北線埼京線宇都宮線高崎線、湘南
新宿ラインの計37本が最大18分遅れ、約8万人に影響し
た。(毎日新聞)

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で、その8万人のうちの一人が僕だったりするんだな。そして老両親と加えると8万分の3。東北地方の某市で行われた親戚筋の集まりで、大宮から新幹線に乗ろうと思って急いでいたのだけど、危ないところだったよ。

乗り換えの南浦和は人の海。驚いたのは普段ヨタヨタしている父が人の海をスイスイと泳いで機敏に乗換えをしていたこと。サラリーマン50年のキャリアは伊達じゃない。


その親戚の集まりでは驚いた。

僕は、うちの初代(便宜上)を「下級士族で白菜農家」とずっと認識していたのだったが違った。長老の郷土史家の伯父さんによると、初代は元・T藩の城代家老で、瓦解後は槍を鍬に持ち替え、新田開拓のリーダーとなり、白菜の品種改良をしてわが国の白菜の元祖となったという(大体、そういう話だったかな。お互い酔っ払いなのでディテールに自信なし)。

なるほど、僕が卒論のテーマに「農政」を選んだのも、僕の体の一部に初代の血が流れているからかもしれない。

帰ってからそのT藩のことを調べてみた。ご一新時に十万石だったというからそこそこの藩だったと思うのだけど、WIKIに言わせれば、慶長から明治初年までで藩主は9家18人が入れ替わった。しかも「しばしば中級、下級の譜代大名の懲罰的な目的での転封の対象地になり、又、長期における藩主家の定着が無く・・・(後略)」。

うーむ、なんか近頃の農水大臣のポストみたいな話だなぁ。