甲州旅日記16 子ども3人にウソはない

banka-an2007-09-10


【3日目 その1】

そして3日目の朝である。今日はほぼ帰るだけ。まずはホテルの国道はさんで向かいのガソリンスタンドへ。実は前日の朝もここで給油している。

宿泊したスパランド内藤ホテルに、あるユニークな一団がいることは初日から気づいていた。みんな一様によく日焼けをしていて筋骨たくましい。そして揃いのストライプのユニフォームを着ている。まるでエネオスの店員のようだ。胸元を見ると「エネオス」とワッペンがついている。あ、本物だ。

そしてカウンターにはチラシが積んであった。曰く「エネオス○○ステーション、堂々オープン」。

なるほど、彼らは大型スタンド新規オープンに伴う本部からの応援部隊か。地図を見るとホテルの国道を挟んだ真向かい。さらには「20リッター以上給油のお客様にはボックスティッシュ5箱とドリンクゼリーをプレゼント」とある。

これはいい。2日目の朝、チラシを持参して給油した。20リッターどころか入れる前からボックスティッシュとゼリーをくれた。太っ腹。もっとも国立から来ているので20は楽々入る。

「お子さんは何人ですか?」

と問われたので咄嗟に「3人です」と答えると、駄菓子の入った袋を3つくれた。チラシをよく見ると「お子様には駄菓子詰め合わせプレゼント」とある。うーむ・・・。お子様と言っても一人はタテヨコともに僕より一回り大きいお子様である。もう一人にしても僕と同じくらいある。堂々と「お子様」と言えるのは一人だけだ。

まあ、返すのも変なものなのでいただいておいた。とりあえず「子ども3人」にウソはないのだし。


そして、三日目の朝。またそのスタンドに行った。前日も北杜まで往復しているのでたっぷり入る(僕の車は大食でリッター5キロしか走らない。スーパーチャージャーは地球によくない)。今日もボックスティッシュとゼリーをくれた。

そして今日は何も聞かれず駄菓子は二つ。旅3日目にしてヒゲ面のお子様は、ガラス越しに見ても「オッサン」にしか見えなかったようだ。