夕刻、くにたち市民芸術小ホールへ。
劇団「えんがわカンパニー」の公演「わが街 〜 くにたち」を見に行った。代表の「おきなお子」さんに最初に企画を伺って以来楽しみにしていたお芝居だ。
町の誕生そして営み、成長と、人の誕生そして営み、成長をシンクロさせたストーリー。よく取材され、練られた脚本が見事。
国立の歴史というものも結構フクザツでビミョーな問題もいろいろあるのだが、そこから逃げず目をそらさずに、果敢に真正面からぶつかった姿勢が素晴らしいと思った。もちろん人の数だけ歴史観はあるから異論を持つ人もいるとは思うのだけど、この町とこの町に暮らす人暮らしてきた人への愛とリスペクトが貫かれ、ぶれていないので好感が持てる。
そして役者さんは公民館の演劇ワークショップの修了者だという。たった2年でよくぞここまで、と思う。動きも台詞ものびのびと大きくてよかった。あと装置と照明もよかったな。
僕は映画やお芝居でよく寝るので別名・「ナルコの蕃ちゃん」といわれているのだけど、今日は眠くなることもなく、あっという間の90分間だった。
このお芝居を見ながら思い出していた歌がある。それは、サッチモ=ルイ・アームストロングの晩年のヒット曲「WHAT A WONDERFUL WORLD (このすばらしき世界)」。
えーっと、こんな歌です。
その歌詞は次の如し。
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I see trees of green,red roses, too
I see them bloom,for me and you
And I think to myself
"What a wonderful world !"
(中略)
I see the colors of the rainbow
so pretty in the sky
And also on the faces of people going by
I see friends shakin' hands
sayin' "How do you do?",I know they're really saying
"I love you"
I hear babies cryin', I watch them grow
They'll learn much more than I'll ever know
And I think to myself, what a wonderful world
Yes, I think to myself, what a wonderful world
木々は緑にバラは赤く萌える。
君と僕のために咲き誇っている。
心の中で僕は思う、なんて素晴らしい世界なんだろう。
美しい七色の虹が大空を飾る。行きかう人々の顔にも降り注ぐ。
みんな握手をしながら口々に言う「はじめまして」と。
でも本当は「I love you」って言っているのさ。
僕は赤ちゃんが泣く声を聞き、大きくなっていくのを見る。
その彼らは僕の想像より遥かにたくさんのものをこれから学んでいくんだろうね。
心の中で僕は思う、なんて素晴らしい世界なんだろう。
そう、なんて素晴らしい世界なんだろう・・・・・。
(謹訳・蕃茄山人)
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引用、長かったね。でもこの歌を聴いたときのような気分になったのだ、このお芝居を見終えたとき。
おっと、パンフレットにアンケートが挟まっていた。出しそびれたのでここでお答えします。
【Q1】20000日を90分で駆け抜ける時空旅行はどうでしたか?旅の感想をお教えください。
【A】楽しかったです。あっという間でした。
【Q2】いちばん「国立」を感じたシーンを教えてください。
【A】「国立」というより、ある一つの町のドラマとして楽しみました。
【Q3】“あの日、あの時にあの自分”たった1日戻れるとしたらいつに戻りたいですか?
【A】いやいや勘弁してください。一度で十分です。今が一番です。
【Q4】プロフィールをお教えください。
・国立にお住まいですか? YES
・お年は 40代
・お仕事 B級会社員
パンフレットといえば、パンフレットの最終ページの「Special Thanks」のところに僕の名前があったのにはびっくり。ちょっと国立のカルトな昔話を提供しただけなのにかえって恐縮です。
おきさん、えんがわカンパニーの皆さん、お疲れ様でした。今夜はおいしいお酒を飲んでください。そして、また楽しいお芝居を見せてください。