仕切りの達人、A御大

そういうわけで昨日はツレと一緒に「清貧寄席(仮名)」に行ってきたのである。なぜ行ったかと言うと、そのイベントを仕切っている大先輩のA御大から招集がかかったのである。極端な話をすればA御大からの呼び出しは僕にとっては赤紙みたいなものなのである。

A御大はわが飯田橋清貧大学歌舞伎研究会(仮名)の創立者である。約一回り半後輩の僕が逆らえるわけがないのである。そして、なぜ歌舞伎研究会の創立者のA御大が落語研究会のイベントを仕切るかというと、A御大は落語研究会のOBでもあるからだ。

とにかく「全身江戸者」のA御大はパワフルで、落語研究会の活動が4年になって引退させられたとたん、その余勢を駆って歌舞伎研究会を作っちゃったという人。

とにかくサービス精神が背広を、いや手甲脚絆に法被を着たような人で、楽しいイベントを仕掛けては後輩を楽しませてくれるのだ。次から次へと新しい遊びを子分どもに提供してくれるガキ大将のような人なのだ。しかもあくまで裏方に徹し、自身が前面に出たりはしない。だから僕もA御大からの呼び出しにはいつもうきうきとスキップで行ってしまうのだ。

この夏の「中村京蔵さんの?日本俳優協会賞?受賞をお祝いする会」もA御大が仕切った。本来なら僕のような年代のものがやらなくっちゃ行けないのだけど、力量に差がありすぎてとても手が出せない。使えない後輩ですみません。昨日も細身のスーツに身を包んで現役生に負けない軽快なステップで裏方を仕切っておられた。

しかもお土産に落語研究会の手拭いまでいただいてしまった。ありがとうございました。またお誘いください。それまでには少しは使える男になりたいと思います(絶対、無理)。