小指の思い出

春一番が吹いて、急に温かくなった。そうすると重いコートを脱いで出かけたくなる。たとい、向かいの子に迎えが来なくても・・・。つまり活動的な気分になる。

活動的はいいのだが、そうなると事故がつき物である。注意せねば。

と言っているそばから、長女・花子(仮名・中3)が外科医院に行くと言う事態が出来した。痛みに顔を歪める花子に、これでも親なので心配して「ついて行こうか?」と言ったが一人で大丈夫と言う。


一時間ほどで花子は帰ってきた。診断書には、

「PIP関節掌側板損傷」

と書いてあった。なんか大変そう、漢字で書くと。


ひらがなだと、「つきゆび」という。


もうそれほど痛みは無いようだが、患部である小指が添え木をしていて曲げられないので、コーヒーカップを持つとき小指をピンと立てたカタチになる。それがどうも不本意らしい。