瀋陽、右往左往老辺餃子で目が回る

・・・・・5月3日(2日目)の旅日記<13>・・・・・・

さて、夕食のモンダイだ。前日が瀋陽随一のシュウマイ屋「馬家焼麦」。と、なると、もう決まったようなものじゃありませんか!!

瀋陽随一の餃子屋に。

その名も「老辺餃子館」。「辺おじさんの餃子屋さん」ね。新宿の南口にも店があるらしい。行ったこと無いけど。


瀋陽の本店は中街のちょうど真ん中辺。みるからに老舗の風格を漂わせている。



チャイナ服の女子服務員に迎えられて入ると、二階に案内された。

随分と広い。赤いユニフォームのボーイさんがたくさんいて、クルクルとよく働いている。


さて、何を食おうか。昨日はシュウマイ2蒸篭でやめとけばいいのに炒飯を注文して、たくさん食べ残すこととなった。今日はあまり注文し過ぎないことにしよう。


こちらで餃子というと、たいてい蒸餃子である。「西芹牛肉蒸餃」っていうのと「◎◎蒸餃」を注文。「◎◎」は読めなかった字。片方が「西芹牛肉蒸餃」っていう見るからに「セロリと牛肉の蒸餃子」と一目瞭然な餃子だったので、もう片方はよくわけがわからないものにしたのだ。

結論から言うと両方とも美味しかった。でもやっぱりボリューム過多。でもなんとか残さず食べきったぞ。


あと、忘れてはいけないのが、名物の「八宝茶」。いろいろなハーブが入った薬茶でこれがこの店の名物のひとつだ。クコの実なんか入っている。

いや、お茶自体はそう珍しいものではない。餃子とはとてもよく合うけど。

珍しいのは入れ方、というかその「急須」の形状。

凄く大きいの。庭仕事のジョーロぐらいあって筒先は80cmほど。先に向ってすぼまっている。するとどういうことが起きるか。凄い勢いで出てくるんだよね。


これを湯呑みの縁の内側の曲線に沿って筒先を寄せて注ぐと、湯呑みの中にグルングルンの渦巻きが出来る。その渦巻きの中をクコの実をはじめとする「八宝」が舞うわけさね。すきっ腹なら目がまわるね。

これが一つのパフォーマンスになっていて楽しい。コックが差し向かいで、スパイスの瓶や包丁を投げたり回したり踊ったりしながらステーキを焼く観光レストランみたいなものだ。

このお茶を任されているのはちょっと年かさのボーイさんで、ちょっと誇らしげにちょっと勿体つけながら、注いでくれる(お替りフリー)。



美味しかったなー、餃子もお茶も。2人でお腹一杯食べて26元。日本円で416円。安い!!

前日の馬家焼麦の69元より安いのはもちろんのこと、昼間の吉野家の29元より安いなんて。つーか、吉野家、高すぎない?

 
( 続 く )