北海道の大自然に思う 〜エゾリスの生態〜

龍馬伝を見る。

オープニングの字幕に「協力 早稲田大学相撲部」の文字。なぜ? 相撲部と龍馬にどういう関係が?


気になりつつもドラマが始まると、そんなこと忘れて引き込まれてしまった。

弥太郎のスポンサーとなる米問屋、一癖も二癖もあるその表情。どこかで見たような・・。果たして「レツゴーじゅん」こと逢坂じゅんだった。久しぶり。


今回、龍馬は江戸での修行を終え、土佐に向けて出立する。賑わう江戸の町を振り返る龍馬。群衆の中に一人のでぶちん。道を歩く浴衣がけの力士だ。

なるほど、これが「協力 早稲田大学相撲部」か。力士役の調達に早大相撲部を使うとは面白い。



いや、今日はそんな話をしようとしたんじゃなかった。北海道の大自然について語ろうと思ったのだ。


昨日のことである。NHKで北海道の大自然に関するリポート番組をやっていた。冬、木の幹をつつく「きつつき」(か、その仲間。コゲラ、とか?)の可愛いこと。僕も12月の網走で見たことがある。当人は生き抜くために必死なんだろうけど、華奢な小鳥が目にもとまらぬ超高速で木をつつく様はなんとも愛らしい。


エゾリスの生態にもずいぶん時間をかけてリポートしていた。

ツレと二人で見ていたんだけど、どちらからともなく顔を見合わせていった。


「三吉(次男・仮名・中一)に似てるねぇ・・・」

いや別に、エゾリスのその愛らしい姿が似ているということではない。

断じてない。その生態である。

エゾリスは秋の間に木の実を森の中の各所に隠しておいて、冬になると食べるのだという。厳しい環境を生き抜くための知恵である。


三吉はカレーが好きである。三度の飯より、というのは変なたとえだが、多分、三度の飯よりカレーが好きである。


どこのお宅でもそうだと思うけど、カレーは一晩置いた翌朝のカレーがやたらと美味しいものである。

当然、誰もが食べたい。

3人兄弟は生存競争が激しい。基本的に早い者勝ちである。寝坊をするとありつけない。

鍋に入れたままにしておくと、早起きしたやつに食われてしまう。それどころか、下手をすると日付が変わる前に夜食にされてしまう。そこで三吉がすることがエゾリス作戦である。前の晩のうちにカレーを丼に移して、ラップをかけて冷蔵庫に入れて置くのだ。

それも家の冷蔵庫に入れておいたのでは鍋に入れたままと危険度は同じなので、二世帯住宅の上階に住んでいる「おじいちゃんち」の冷蔵庫に隠す。おじいちゃんちなら夜中や朝食にカレーを食べたりはしない。


ああ、なんて料簡の狭いやつなんだといつも笑うのだけど、考えて見れば食べ盛りのレツゴー三匹、じゃなかった3兄弟、生存競争の厳しい環境を生き抜くための必死の知恵である、多少浅ましいが。



今日も我が家のエゾリスは丼鉢を持って足音を忍ばせて階段を上り下りしているのである。


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