がんばれルーキー・・・そしてヤング

電車の中などで、着こなせていないスーツにキャスターバッグ。「本社研修」の新入社員風をよく見かけるシーズンとなった。当分はしんどいことも多いだろうけど、負けないでがんばってほしい。

先日は書店で「がんばれルーキー」という特集をやっている雑誌を見かけた。


最近では「ルーキー」と言えば佐藤隆太くん主演のドラマ(もとはマンガだっけ)だけど、僕たちの世代だと、「ルーキー」と言えば「新一」、と自然に出てきてしまうよね。

天才と謳われたお笑い芸人だったが、借金に借金を重ね、大阪の陋巷で困窮のうちに亡くなった。「餓死であった」と実弟レツゴー正児は伝えている。


「ルーキー」とともに若者をさす言葉に「ヤング」がある。いや、あった。いまはあまり使わない。僕が10代のころには「ステージ101」という音楽番組があって、そこの出演者はオーディションで選ばれた「ヤング101」という集団だった。太田裕美谷山浩子、田中星児らを輩出している。「レツゴー・ヤング」、もとい「レッツゴー・ヤング」はその後継の番組だ。

今はもう、若者を指して「ヤング」なんていう人はいない。


僕たちの世代では「ヤング」と言えば「Wヤング」である。今も活躍中の「Wヤング」ではない。先代、ってボケの平川さんはかわってない。昔の相方は中田治雄といった。

長身でなかなかの二枚目で人気があったが、野球賭博で身を持ち崩し、最後は熱海の錦ヶ浦から身を投げて自裁、当時の演芸ファンに衝撃を与えた。


ルーキー新一とWヤングの中田、ともに金銭トラブルから破滅していったわけだが、その経歴にまた驚かされる。中田が元・銀行員だったのは有名だが、ルーキーは珠算塾を経営していたそうだ。

ともにお金の計算は得意だったはずなのに・・・、とその早すぎた死を残念に思う。



うーむ、新入社員への励ましを書くつもりが、いつのまにか上方大衆芸能列伝になってしまった。



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