目白 切手の博物館


野暮用あって目白に行ったついでに電車から見ていつも気になっていた「切手の博物館」に行ってきた。


現在はもちろん集めていないが、小学生の頃は集めていた。



少年雑誌に切手収集のページがあるくらい猫も杓子も集めていた。だから僕はいまだに同年代の男子で切手を集めた経験のない奴を信用しない。日が暮れてボールが見えなくなるまで草野球に夢中になった経験のない奴と同じくらい信用しない。親が禁止したから同時代のアニメやマンガを知らない奴と同じくらい信用しない(親の禁止が何だ)。


とまあ、普段は封印している差別&偏見が発動するくらい、夢中になって集めた。僕がいまだに美術館巡りをして日本画や浮世絵について利いた風なことを言えるのも切手収集のおかげである(趣味週間とかね)。


もっともお金持ちの子じゃないから「月に雁」とか「見返り美人」とかが買えるわけじゃないので専ら外国切手で勝負をした。中でもポーランドの動物切手が華やかで気に入っていた。


それはともかく「切手の博物館」である。普段は入場料200円なのだけど、今日は23日、「ふみの日」なので入場無料だった。



企画展は「薔薇の切手」。世界中の薔薇のデザインの切手を展示している。面白いのが「薔薇の香りの切手」。文字通り薔薇の香りのする切手で透明の小瓶に入れて展示してある。その小瓶の蓋を開けて香りを楽しむのだ。僕も試してみたが甘〜いいい香りだった。エステー化学系というか小林製薬系の・・・・つまり芳香剤のような香りだった。


来週からは「切手になった作曲家たち」。バッハやベートーベンばかりでは面白くないので、キダ・タロー岡千秋にもぜひ登場してほしい。


館内を歩いていてびっくり。ここかしこに赤川政由さんの作品があるのだ。赤川政由さん、通称・BONZEさんは立川在住の銅版クラフト作家。立川、国立の街角を歩いていると多くの作品に出会える。公共施設だけでなく、お店やマンションの入口にその作品が設置されていたりする。


この博物館のシンボル「切手を愛する人々」もBONZEさんの作品。



あまりに可愛いのでポストカードを買ってしまった。



さすが切手の博物館で、館内には古い鋳物のポストが置かれている。これをありがたがる人が良くあるが、国立では普通に現役である。道が狭い国立では箱型は邪魔なことが多いのだ。

だから珍しくないのだが、ここのはてっぺんに切手を咥えた小鳥(メジロ?)がとまっているのが珍しい。



もちろんBONZEさんの作品。



このポストの写真を撮っていた僕は衝撃を受け思わずこぶしを振り上げたのだが、その件はまた明日に続こう。<今日の二句>


あかがねの メジロ便りを 届けをり


薔薇の香の 便り来たりし 今日の午後


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