「東大寺 大仏の世界」(印刷博物館・VRシアター)

印刷博物館、略して印博(インパク)。



「印博だけにインパクトがある」なんぞという駄洒落には与したくないが、毎回いい企画で楽しませてくれる。


それにしても「印博」。なんでも略せばいいってものじゃない。目の悪い僕などは甲州の民芸品かと思ってしまったぞ。



それは「印傳」。



↓↓ 詳しくは下のサイトで ↓↓
印伝←クリック!!


印傳(いんでん、印伝)については、いまさらいうまでも無いが「印傳革工芸」のこと。「印度傳来」に因んだ名称と言われ、羊や鹿のなめし革を染めさらに漆で模様を描いたもの。袋物等がなどが多く用いられるが、印傳の文箱が奈良時代の作品として東大寺に残っているそうだ。


そこでつながるのである、「東大寺」に。


館内地下ののVRシアターで上映中のプログラムが「東大寺 大仏の世界」。「VR」とはもちろん「Virtual Reality」の略。ここは半径8メートル、水平方向視野角が120度、高さが4メートルのカーブ型クリーンが売り物のシアター。



大画面に対応したVR映像によって作り出される仮想空間の中で高さ15メートルある大仏を間近に体感すると言う企画だ。なんか自分がクレーンに乗っているような錯覚を得られる。しかも解説は録音ではなく、ライブという贅沢さ。


実は僕は東大寺に行ったことが無いのでうかつには比べられないのだけど、まさにリアリティある大迫力で、世界観をあらわした蓮華座の文様もよく理解でき、柄にもなく敬虔な気持ちになれる。創建1200年を越える大仏殿の外観は現在のものとCG加工で再現した創建当初の姿を見せてくれる。


ところで現在の印刷博物館館長は歴史家の樺山紘一先生。その影響もあると思ういい企画だった。さすが、と言う感じ。



そして併設のP&Pギャラリーでは「世界のブックデザイン2010−11」。


世界のブックデザイン2010−11←クリック!!


毎年3月のライプツィヒ・ブックフェアで公開される「世界で最も美しい本コンクール」の入選図書とともに、日本、ドイツ、オランダ、スイス、中国、カナダ、オーストリアの7カ国の優れたデザインの書籍およそ240点が展示されていた。


まさに眼福。「本は情報だけの媒体ではない」とあらためて感じた。

会期 : 2012年2月19日(日)まで。
休館日 : 毎週月曜日 
開館時間 : 10:00〜18:00  ここは無料。<今日の1句>

地下宮の 大仏殿に 初参り


・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・
ご意見、ご希望は下の「コメントを書く」欄へ。内密な話はメールで。


人気ブログランキング参加中。ぜひ1日1クリックください!!

 人気ブログランキングへ


開催中「石子順造的世界・展」は2月26日まで。

 石子順造的世界・展 ←クリック!!