『冷たい女 闇に響くよがり声』初号試写

夕方から都内某試写室にて、敬愛する池島ゆたか監督の新作『冷たい女 闇に響くよがり声』の初号試写。



会場の受付さんに「あのぉ・・」と声をかけると「はい、池島組の方ですね」、と入館証をいただいた。


待合室でカップベンダーのコーヒーなどいただくうちに上映開始。


この作品はヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ」のオマージュと聞いていた。なるほどサスペンス。うーん何を書いてもネタバレになっちゃって怖いなぁ。緊張する。まさにサスペンス。気をつけて書こう。


役者さんがみないい。


主演の成宮いろはさんは悪女役。


いやぁ怖い怖い。後述するスナックシーンでは演技しているところは席が離れていたので見られなかった。休憩時間など椅子に腰掛けて談笑している様はまるでお人形さんのような可憐な美女なのだが、スクリーンの中のいろはさんは「業」とか「性(さが)」とか「情念」とかが、まるで不動明王が背負う炎のように背後で燃え盛る。


夫役の竹本泰志さんもいい。前々作の「えろぼん」ではダンディな男の純情をかっこよく演じたが今回は一転、冴えない中年。だが存外なしぶとさも備え持っている。


パート主婦でスナック女給の佐倉萌さんの色っぽいこと。湿った生活感をしっとりとした色気に昇華させている。日常の苦労ゆえのしたたかさも垣間見える。


一番びっくりしたのが長谷川千紗さん。これがトップシークレットかな。宣材写真を見て「ははーんこれは○○だな」と予想したんだが僕のそんな浅はかな予想をはるかに超える◎◎だった。でもかっこいい!! あえて言うなら超似合う。


山本宗介さんの憎らしいばかりの色悪ぶり。そうでいながら時折見せる純情とのギャップもいい。


なにしろ「ダイヤルMを廻せ」のオマージュだからサスペンスに次ぐサスペンス。手に汗を握り、気がつくと両足に必要以上の力を入れてみている。足、攣りそう。


基本は救いのない話だ。安易なハッピーエンドは望めない。しかしそこは池島マジック。明けない夜はない出口のないトンネルはないよ、と肩を叩かれたような気がする(帰りの車中、心地よい高揚感に包まれながら結婚33年目の妻をもう少し大切にしようかとか一瞬思った)。





そして今回、一般人の僕が関係者のみの初号試写を見させてもらったかというとエキストラ参加させていただいたから。


それが上で書いた「スナックシーン」。


その日のリポートは下の写真をクリック。


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リンク先にも書いたがこの日、東京ツアーで上京中だったシンガー・ソングライターYO-ENさんにもお付き合いいただいた。※「YO-EN東京ツアー2018夏」の詳細については下の写真をクリックしてください。動画多数。


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YO-ENさんの役はいろはさんの同級生役。同窓会の2次会の流れでカラオケスナックに行く設定。下は同窓会のみなさんのオフショット。右端がヒロインの成宮いろはさん。左端がYO-ENさん。



そしていろはさんとYO-ENさんのツーショット。



「二次会はカラオケ行こう!」と女子たちがはしゃぐ夜の街。スクリーンの中には旧友とじゃれあいながら夜の巷を歩くキャピキャピしたYO-ENさんがいた。普段のしっとりとしたステージ姿とはほぼ別人。


そこからの流れでのスナックシーン。


スクリーンには女子のカラオケに相好を崩してギロをこするわしの姿があった。こちらは普段どおりだね。




ギロのスティックが見当たらず割り箸を持っている、実は。


エンドロールには「エキストラ協力」も出た。YO-ENさんはエキストラのトップだった。


それどころか上野オークラ劇場と並ぶ公開館、横浜・光音座2の公式ブログではキャストの中に入っていたぞ。




さらにはメインの上野オークラ劇場の公式サイトでも完全にキャストの中に入っていた。



そしてヒッチコックといえばカメオ出演。本家「ダイヤルMを廻せ」ではヒッチコックは主人公の夫の同窓会写真の一人として登場しているらしい。本作において池島監督は・・・登場していない。



かわりに脚本の高橋祐太さんが登場している。前述のヒロインの同窓会の二次会のスナックの客の一人として。「同窓会」の符合は偶然か仕掛けか。


僕のうしろの短髪の男性が高橋さん。




終映後、池島監督に上のような感想を早口で伝えた。



僕は映画はとても一生懸命見るのでものすごく疲れる。帰宅してちょっと横になったらたちまち寝落ち。したのだがほどなく左足が攣って目が覚め激痛にのたうち回った。さっき、試写会で足に以上に力入れていたからかなぁ。



=====『冷たい女 闇に響くよがり声』鑑賞ツアーのお知らせ=====

 昨今のピンク映画館はかつてと違い、映画を純粋に楽しめる場所ではなくなりつつあります。理由はここに書きません。

そこで池島監督は、毎作品公開時に「鑑賞ツアー」を催行、団体で劇場の一角を占め、純粋に、女性でも安心安全にピンク映画の鑑賞できるようにしています。

10月13日(土)14時49分上映開始。上野駅徒歩3分「上野オークラ劇場」ロビーに入場券1600円をご購入の上、お集まりください。見るからにそれらしいグループがいますので合流してください。14時20分くらいから集まり始めます。14時40分くらいにはお集まりください。ピンク映画には休憩時間が「ほぼ」ありません。隊列を組んで一気に入ります。もちろん私も参加する予定です。なお、成人映画なので18歳以上の方が対象です。


下は「上野オークラ劇場公式サイト」。こちらもR18です。
http://www.okura-movie.co.jp/uenookura/



・・もうすぐ開催・・・・・

「Handicraft Artist展〜ものがたり〜」 10月6日(土)、7日(日)

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渡辺美智雄・わたなべさとこ2人展」 10月18日(木)〜30日(火) 
オオタスセリさんのライブも!!
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