『少女まんがは吸血鬼でできている』出版記念　小さな茶話会 - 国立駅前・ギャラリービブリオ連絡版(蕃茄庵日録別板）

あきる野市にある有名な「少女まんが館」。蔵書6万冊以上を誇る私設の少女漫画図書館だ。

そこの二人の館主(中野純、大井夏代)がこのほど、新著を出された。

その名も『少女まんがは吸血鬼でできている　古典バンパイア・コミックガイド』（中野純・大井夏代著、方丈社）

作者: 中野純,大井夏代
出版社/メーカー: 方丈社
発売日: 2018/12/27
メディア: 単行本（ソフトカバー）
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それを記念しての茶話会がギャラリービブリオ「芙蓉の間」にて開催されることとなった。「少女まんが館」でこれまでも開催されていた「小さな茶話会」。新刊発売のタイミングが同館の冬季休業期間と重なったため、同館から遠くなくなおかつ気候が安定した国立で開催されることとなったのだ。

『少女まんがは吸血鬼でできている　古典バンパイア・コミックガイド』(中野純・大井夏代著、方丈社）は館主ふたりの初の少女まんが共著本。オールカラーで378ページ、厚さ29ミリという大冊。「少女まんがの黄金時代を築いたのは、吸血鬼たちだった! 」のテーマのもと、『ポーの一族』(萩尾望都)や『夢の碑』(木原敏江)などの名作吸血鬼マンガを総ざらいし、ユニークな評論を加えた、本邦初の少女まんがガイドブックだ。

ポーの一族復刻版限定BOX: フラワーコミックススペシャル

作者: 萩尾望都
出版社/メーカー: 小学館
発売日: 2016/05/09
メディア: 新書
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夢の碑風恋記前編

作者: 木原敏江
出版社/メーカー: 小学館
発売日: 2018/03/02
メディア: Kindle版
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前書きに著者曰く、

――あなたたちはこの、たいへんな宝を知らずに死ぬ気なのか――
　この本はまず第一に少女まんがファンに向けた本だが、ぜひとも、ファンでない人にも読んでほしい。そして、少女まんがの素晴らしさを知ってほしい。　私たち夫婦は「少女まんが世界の永久保存」を目指して、少女まんが専門の私設図書館「少女まんが館」を運営している。創立は1997年だから、もう20年以上続けてきた。　長くやってこれた原動力のひとつは、『ポーの一族』と『花伝ツァ』の衝撃だ。その原動力の強さはまったく衰えていないということを、この本をつくってみて確信した。これからももちろん、少女まんが館を続けていく。　少女まんが館をやっていて、「ニッチなところを狙ってきましたね」と男性に言われたりするが、とんでもない! 　ニッチなんかじゃない。これが日本文化のど真ん中だ。少女まんがの核心部、吸血鬼少女まんがの世界へ、ようこそ! (少女まんが館　中野純 )