日曜日のことを火曜日まで引っ張るのは恐縮だが少しお付き合いください。
さて、昨日書いた「ヘマ」のこと。くにたち児童劇団 (余談だが、国立市内の団体は「くにたち」とひらがな表記することが多い。コクリツと紛らわしいからね。コクリツ児童劇団じゃ権威ありすぎ)からエソラに帰ったのが5時過ぎだった。
ギャラリーに寄らずカフェの方に入ってしまった。仲良しの経営コンサルタント・朝倉潤さんの姿があったからだ。この一年間お願いしていた仕事がようやく完成のめどが立ち、それを祝いたかった。熱いコーヒーを飲みながらこの一年の、お互いの労をねぎらった。
しばらくしてギャラリーに行くと、ひとりの若い女性がでていくところだった。
「あれ、この人知ってるぞ」
ええっと誰だったかな? 三吉の同級生のお母さん? いや、それはありえない、あまりにも若すぎる。
原則として僕は地元に若い女性の知り合いはいない。あっ、いや、こんなことを書くと僕の地元の女友達のことを若くないって言ってるみたいだな。いえいえ、そういう意味ではなくてですねぇ、つまり・・・・・・・・自爆。
後姿を見やると手にピンクのチラシを持っている。僕が刷ったこの展覧会のチラシだ。このチラシは地元ポータルサイト「国立フレンズ」主宰のかほりさんが新築マンションを狙ってポスティングしてくれた。「新しく国立に越してきた人にこそこのイベントを知ってもらい、もっと国立を好きになって欲しい」と言って申し出てくれたのだ。感謝。3代前から80年住んでると、こういう感覚がマヒしてくる。気をつけなくっちゃいけないな。
そのチラシを持っているのだから、新築マンションの新住民の方なのだろう。でも、なんでおれ顔を知っているのだろう・・・・。
と考えていたら、「お祝いならコーヒーよりこっちでしょ?」、とオーナーのマスオさんが白ワインを開けて声をかけてくれた。現金なもので、とたんに疑問は雲散霧消してしまった。
そうこうしているうちに、上司や同僚が見に来てくれて、帰りには「とむ」に案内した(「とむ」については10月5日の日記参照)。「どう?この店すごいでしょ?」などと自慢して痛飲。さっきの謎の女性客のことなどすっかり忘れてしまった。
泥酔して家に帰り布団に入ってから、気がついた。
「あ、会社の人だ」
そう、名前は知らないけど確かに会社の人だ。社内で時々みかける。どこの部署の人かは知らない。
そうだ、あのチラシも最初は会社に置いていたのだ。でも全然減らないので引っ込めてしまったのだった。そうか少しは持って行ってくれた人がいたのか。
それから、昨日今日と会社の中で気をつけているのだけども彼女は見つからない。あの時わざわざのご来場にお礼の一言もいえなかった。ご挨拶をしなくては。
しかし、本社だけでも2千人からの人がいる。容易なことでは見つかりそうもないのである。