渋谷のパルコミュージアムで開催中の「ビックリハウス住宅展示場」に行って来た。連日の展覧会三昧ご苦労なことである。
「ビックリハウス生誕30周年記念 ビックリハウス祭」の一環としてのイベントだ。
「ビックリハウス」という雑誌をご存知だろうか? 35歳くらいまでの人はほとんど知らないだろう。廃刊して18年くらい経つ。
まあ、渋谷を発信地とするサブカルチャーの雑誌ってところだろうか。今でも売ってる「ご教訓カレンダー」の母体だ。あのノリだ。お分かりいただけるだろうか。
ビックリハウスに感化された若者はビックリハウサーと呼ばれたものである(らしい)。
・・・どうも今日は歯切れが悪いね、今日は。つまりよく知らないの。僕は読者じゃなかったので。多分一回しか買ってない。僕はどちらかというと「話の特集派」だったので(あまり関係ないか)。
つまりその一大ムーブメントを作った雑誌の創刊30年記念イベントなのだ。
下の写真にあるような形の無地のダンボールのおうちが同誌ゆかりの100人のアーチストに渡されて、それを各自が加工した作品の展覧会だ。
参加アーチストは、安西水丸、原田治、山口はるみ、宇野亜喜良、朝倉摂、コシノジュンコ、秋山祐徳太子、矢吹申彦、手塚真、高橋幸宏、糸井重里、おすぎ、日比野克彦、アラーキー、そして嵐山光三郎などなど。
このイベントのことは1月2日に嵐山氏のお宅に伺ったとき聞いていたのだった。あったかいコタツで黒ビールというのが異常に美味しくてすっかり酔っ払ってしまい、ちゃんと期日を聞いてなかったのだ。ずいぶん先のことのように思ってた。それが昨日の新聞で今度の日曜日までと知って慌てて今日行ったというわけだ。
100軒の段ボールハウスは実に壮観。嵐山氏は温泉に入っている自画像。かわいい。売約済、残念。
凝りに凝った作品もあれば5分でできたような作品もある。
「5分系」の代表は、塗装もしてない段ボールハウスにマジックでチャッチャッと自分と家族のイラストを描いたもの。
「凝り凝り系」は、縮緬で土蔵風に押絵で仕上げたもの(藤本ひずる)、ボアを使って白いムク犬にしたもの(天明幸子)、電気仕掛けで異音をだすもの(辻野裕明)など。藤本作品は本当に見事で買おうと思ったがこれも売約済だった。抱えて旅をしようと思ったのに・・・。