国立。旭通り「日日」のこと

田宮二郎に拘泥している間に水曜日になってしまった。日曜日の話で恐縮である。カウチな一日を過ごした後、夜になってから、旭通りにできた「日日」にツマと行った。
  
  カテゴリーとしてはエスニック・レストラン、沖縄食堂、ダイニング・バー、居酒屋・・・・。なんだろ? 通りに面して格子戸を全開にしているのでちょっとしたオープン・カフェだ。白の漆喰壁と白木のテーブルを基調にしたインテリアは一見シンプルだが、よく見るとなかなか凝っていてセンスがいい。

  なんでそんなオサレな店に僕と妻が行ったかというと、お腹がすいたからだ。いやもちろんそれもあるのだけれど、この「日日」、知人の店なのだ。

  僕の祖母とオーナー・シェフの星丸さんのおばあさん(ともにとうに故人)が仲良しだったのがご縁の始まりだからソートーお古い話だ。

  この店の工事が始まったとき、「どんな店が出来るんだろうね」と噂になっていた。僕もまさか知人の店だとは思わないから、その噂に参加していた。

  
  ところで今はなき吉祥寺の名店、「諸国夢想料理Kuu Kuu」をご存じの方はあるだろうか。画家で絵本作家の南椌椌さんがオーナーで、料理家の高山なおみさんがシェフだったお店だ。僕は作家の故・宮本美智子さんに一度連れて行ってもらったことがある。

  日日は、その「Kuu Kuu」の流れをくむ店だそうだ。うちのBBS「蕃茄山房」のお客様で事情通のきんぎょさんに教えていただいた。

  星丸さんは「Kuu Kuu」のスタッフだったんだな。知らなかった。

  料理は美味しく、ボリュームも十分。値段もお手ごろだったぞ。

  ことのついでにメニューの一部をご紹介しよう。

  生春巻550  ネパール揚餃子500 チャンプル550 シシカバブ500 ラタトゥユ450 スパニッシュオムレツ550  焼きビーフン600 

  飲み物は
  ビール500 焼酎400 泡盛400 つかれ酢ハイ500 ウーロン茶300

  ね、お手ごろでしょ。


  ところで、ここで偶然、坂下の絵本店「ペンギンハウス」のペン長とスタッフのハチさんにお会いした。でも話に夢中で、なかなか気づいてもらえなかった。

  かく言う僕たちも羽生さくる夫妻に目撃されていたそうである。フルオープンで丸見えだからね。


  星丸一族は代々不動産業を営んでいる。僕が実家を出てアパートを借りたときは星丸さんのお母さんに周旋してもらった。星丸さんも昼間は不動産屋さんをやっている。で、夜は料理人。よく働くなぁ。

  きっとこのお店、繁盛すると思う。美味しくて安いからって言うのももちろんある。それよりも、商売の神様というのは働き者に微笑むのである。


  このお店、美味しくてお安いので皆さんにお勧めしたい。でも密会には向かないよ。外から丸見えだからね。(月曜定休。17時〜24時。オーダーストップは23時)