五人廻しの会 in 日暮里

banka-an2004-10-14


当蕃茄庵イチ押しの若手真打、柳家一琴師匠からご案内をいただき、「五人廻しの会」の会に行ってきた。

五人廻しの会は落語協会の若手の勉強会で毎回、ネタおろしをする会だそうだ。

会場は日暮里のサニー・ホール。40年以上東京都民をやってるが、日暮里駅、今日初めて降りた。生活感が明確にあっていい町だったな。暮らしやすそう。結構、気に入った。


今宵の一琴さんの新ネタは「星野屋」。商家の旦那とその妾との騙し騙されが軽妙で面白い。ちょっとおフランスオペレッタのような味わいだった。

女性を演じるのは苦手とホームページに書いておられたがなかなかどうして、いい毒婦ぶりだった。かなり性悪なんだけど愛嬌があって色っぽい。これは手切れは大変そうだ。この感じでぜひ「品川心中」か「文違い」あたりを聞いてみたいと思った。


他に印象に残ったところでは柳家三三さんの「首提灯」。恐過ぎ。斬られた首がずれるところなんかマジに切れているように見えた。それと斬る侍が怖い。本物の殺人者の鬼気が感じられた。あの目はリアルだった。


終演後、ロビーで一琴さんにご挨拶。本当にスマートになられた。映画「不幸の伊三郎」のときとは別人のようだった。


下のポスター、戦前の芝居か映画のポスターみたいでカッコイイんだけどちょっと皆さん、顔こわすぎ。