川島芳子は生きていた?

というようなわけで、いつも川島芳子のことを熱く語る僕なのだが(いや、いつもってことはないな)、発信していると受信もある。

わざわざ12月6日の読売新聞の切抜きをくれた人がいた。

要は、

「旧日本軍のスパイとして1948年に北京で処刑された川島芳子
ついて、中国吉林省長春市の民間研究者が“実際は処刑を逃れ、78年
まで長春で暮らしていた可能性が高い”との調査結果をまとめた。」

というもの。物的証拠(!?)も揃っているとのことだが、川島芳子を1978年まで平穏に隠棲させるほど文革は甘くはないと思う。まあ、「ロマン」なんだろうね。


どうせロマンならもっと派手にやっていただきたい。僕のお勧めは辻真先先生の『あじあ号、吼えろ!』(徳間文庫)。


 『あじあ号、吼えろ!』

大戦末期の満洲で、あじあ号に乗り合わせた上原謙がモデルと思しき映画俳優、謎の男装の美女(!)、狡猾な理科系軍人らが繰り広げる大活劇ロマンだ。

ネタばらしをするまでもないが、その男装の美女が川島芳子で、日本軍のくびきにありつつも深く中国を愛する国士、狡猾な理科系軍人は731部隊を率いた男。死刑執行を逃れて地下にもぐった芳子と、巧みに戦犯逃れをして薬学の大家として栄達した仇敵との宿命の対決の行方やいかに!! パパン、パンパンッ!!(張り扇の音)

ぜひ、マイク水野氏に映画化して欲しかったなぁ。

ちなみに「あじあ号」の雄姿は下の画像。めちゃめちゃかっこいいでしょ。


 あじあ号の雄姿