「空中庭園」はロボットの楽園


前回書いた「ニージナス・アクナフ」の件であるが、これが、カレル・チャペックへのオマージュであることは言うまでもない(そうか?)


生年はチャペックのものを借用し、没年は僕の生年にした。


チャペックと言えば、チェコの大作家、国民作家にして「ロボット」という概念の創始者である。




ところで、僕が入院中の「月月火水木金金病院(仮名・東京)」は最新の設備とノウハウを兼ね備えたリハビリ施設だ。

特に珍しいのが「屋上リハビリ庭園」。


屋上全体を西欧風回遊庭園として美しく整備しているのだがそれだけではない。スロープあり階段あり、さらには砂利道、飛び石、芝生道、と、下界のあらゆる歩行シーンを想定して設計されている。つまり、歩くだけでリハビリになるという優れ物なのだ。


一本杖生活初年兵の僕も療法士さん同行で、体験させてもらった。


一本杖生活と大口を叩いたものの、歩きはギクシャクと稚拙で、まだまだロボット歩き。



こんな美しい空中庭園をロボット歩きをしていて思い出すのはやはり、ジブリの『天空の城ラピュタ』だよね。



そのうち、僕の肩に小鳥が巣をつくるかもしれない、そんな小春日和である。