若者の奮闘に、拍手鳴り止まず 


夕方、ツレと二人で八王子へ。


長女・花子(仮名・高2)が通う、「薬王院山麓学園(仮)」の吹奏楽部の定期演奏会だ。会場は八王子市民会館。


同部は全国レベルのパフォーマンスを誇り各種コンクールの入賞等は数知れない。120余名の部員を擁し、演奏だけでなくダンス、コーラスもこなすマルチ・パフォーマンス集団だ。花子の入学式の際のデモ演奏を聞いて以来の大ファンだ。とにかく聴いていて見ていて楽しいのだ。


花子は部員でもなんでもないので来ない。というか誘いもしなかった。


今日もクラシック、ジャズから歌謡曲まで自在に演奏して魅せてくれた。揃いのツナギを着てのラインダンスも楽しい(曲はイン・ザ・ムード)。軍楽隊の礼装姿でのバンド・ドリルも凛々しい。ミッツ・マングローブじゃないが、若いってすばらしい、と思った。


3年生にとっては最後の演奏会。フィナーレでは拍手鳴り止まず。最高潮の盛り上がり。


10代でこんな大向こうを唸らせるような経験をしちゃったら、もう堅気には戻れないな。この先の人生でどんな苦難にあっても乗り越えられるだろう。


この会場にとっても最後の演奏会。老朽化のためこの演奏会を持って閉館する。昭和38年オープンだそうだ。老朽化といっても俺より若い。クッピーラムネより若い。松田聖子と同年か。


八王子駅からの往復(徒歩で約15分)の寒かったこと寒かったこと。ここ数日、国立で寒い寒いと不平を言っていたが比ではない。この寒さに比べたら、国立なんてまるでハワイだ(言い過ぎ)。



でも若い人たちの元気な伸び伸びとした演奏を聴いていると、なんか「本当の春も近い」ような気がしてくる。そんなコンサートだった。<今日の一句>


春告げる 吹奏楽の 調べかな