ラジオ体操の思ひ出


そんなわけで多摩スポでラジオ体操をしたわけである。


ラジオ体操には少なからず思い出がある。


夏休みのラジオ体操で指導をしてくれた近所のおねえさんに憧れたわけではない。世話人をしてくれた近所のお母さんに恋したわけでもない。


だいたいうちのエリアで夏休みのラジオ体操なんてやってたのかなあ。



少なくとも僕は行っていない。朝寝坊だからね。(余談だが血筋と言うのは恐ろしいものでうちの豚児どもも朝寝坊だ。春休み中など昼過ぎまで寝ているときは和紙を濡らして顔においてやろうかと思ったよ)



時代はずっと下って僕が若手の営業マンの頃だ。それでも25年位前かな。


「週間H石」という雑誌の特集グラビアで岸田秀氏(心理学者)が「日本的風景」を巡る、というのがあった。そのなかで「会社」という幻想の中の最も「会社的なセレモニー」としてのラジオ体操の風景の中で岸田氏が瞑想をするという写真がの撮影現場に僕の職場が選ばれたのだ。


「週間H石」と近しい企業の中で一番人数が多いと言う理由で選ばれたようだ。たしかに毎日15時になるとラジオ体操の音楽が流れていた、当時は。


難しくてよくわからないけど、後輩のツルちやんの影響で岸田氏の著作を読んで好ましい印象を持っていた僕は思わず腕まくりをした。隣で映ろう。


悔しいことに三等兵でパシリの僕は映っていない。撮影時にはお使いに出ていたのだ。



その記事は撮影から数週間後のグラビアに載った。フロアに座禅を組んで瞑想する岸田氏の隣で、大きく手を広げて深呼吸をするのは僕の指導教官の伍長殿だった。



ラジオ体操というと、そんなどうでもいいことを思い出す。


ラジオ体操第一をマスターしたら次は第二.そしてその次はアセロラ体操とアルソック体操の振り付けを覚えたい。。


4126体操? そんなの今すぐでもできるよ。


個人的には左端のお姉さんが好みだったな、当時(イヤなガキだね、どうも)。しかし、全員、振りが違うんだよな。<今日の一句>


振り付けは 覚えず恋を 覚ゆ春


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