昨日のことだけど、春爛漫に誘われるように、六本木へ。 鼠先輩いうところの「ギロッポン」
行き先は「国立新美術館」。
こちらで開催中は、「シュルレアリスム展―パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による― 」 。
マグリット、キリコ、ダリ、デュシャン、タンギーらの作品が一堂に会する。入院中に中河原駅前のセブンイレブンに貼られたポスターで開催を知ったとき、「退院したら必ず行こう」と決めていた。そこで花子の春休み入りを待って3月29日に二人で行ったのだけど定休日だったのだ。
今回はちゃんと開いていた。
入口に看板。長傘は持ち込み禁止と言う。入口脇の小屋の傘立てに預けよと。日傘も同様とのこと。
世の中には、物事を悪いほうに悪いほうに考える人がいる。
僕がそうだ。
「杖はいいのかな」
と心配してしまった。そんなわけないのに。
面白く、見応えがあった。また平日の午後なので空いていてゆっくり見られた。静かな館内に僕の杖の音だけがコツコツ響く。
気になった作品を10挙げると以下の通り。
ルネ・マグリット「秘密の分身」(1927)
ヴィクトル・ブルーネル「空気の威信」(1934)
サルバトール・ダリ「不可視のライオン、馬、眠る女」(1930)
サルバトール・ダリ「部分的幻覚・ピアノに出現したレーニンの六つの幻影」(1931)
マックス・エルンスト「目のない眼差し、秘密を守る百頭女」(1929)
アンドレ・マッソン「迷宮」(1938)
フランシス・ピカビア「ブルドッグと女たち」(1941)
イヴ・タンギー「岩の窓のある宮殿」(1942)
ドロテア・タニング「かくも幸福な絵画」(1947)
ジョルジュ・デ・キリコ「ギョーム・アポリネールの予兆的肖像」(1914)
図録は重くて買えないので、いくつかの作品のポストカードを買った。こうしてみると僕の好みが「有名な大作」に偏っているのが良くわかる。
その多くが 「代表的展示作品」としてWEBで見られる。良かったらクリックしてご覧ください。
会期延長。5月15日まで開催。まだ半月ありますが、そう思っていると見逃すので興味のある方はお急ぎください。見応えあります。当日券1500円だけど僕は無料で見せていただいているのでここで積極的に宣伝しておきます。
美術館から出たところで着信音。友人から携帯にメール。しまった、入院中に若干の遣り取りがあったまま退院のお知らせをしてなかった。音信が途切れたので心配して安否を問うメールをくれたのだ。
ありがとう、ご心配なく。春に誘われて美術館見物できるくらい元気になりました。そんな意味もこめてすぐに返信した。
タイトル 春爛漫
本文 ギロッポンなう
<今日の二句>
春爛漫 ギロッポンなうと 返信す
杖音(つえおと)が 響くや春の 美術館(ミュージアム)
?
〔業務連絡〕
このあと行った神楽坂の居酒屋で某クラフト企画についてお話した横浜のYさん。あの後いろいろ考えました。ぜひメールをくださいませ。
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