「特別展・ボストン美術館 日本美術の至宝」(国立博物館平成館)

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上野に行ったのは昨日も報告したとおり、花見に行ったわけでも、パンダの春の目覚めを見物しに行ったわけでもない。


国立博物館平成館で開催中の「特別展・ボストン美術館 日本美術の至宝」に行ってきたのだ。



「東洋美術の殿堂」と称されるボストン美術館は、アーネスト・フェノロサ岡倉天心以来、日本美術の収集が続けられ、その数は10万点を超える。タイトルどおり、今回の展示品はすべてアメリカ・ボストン美術館の所蔵品だ。


章立てとしては、

プロローグ コレクションのはじまり

第1章 仏のかたち 神のすがた

第2章 海を渡った二大絵巻

第3章 静寂と輝き―中世水墨画と初期狩野派

第4章 華ひらく近世絵画

第5章 奇才 曽我蕭白

第6章 アメリカ人を魅了した日本のわざ−刀剣と染織

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作者としては、快慶、狩野元信、 長谷川等伯狩野探幽、 土佐光起、尾形光琳伊藤若冲など。


そしてまるまる一部屋、曽我蕭白(第五章)。ポスターにも採用の本店のシンボルとも言える「雲龍図」も曽我蕭白の作品。


この他、刀剣、仏像もたくさん。僕は今まで刀剣を見て「カッコイイ」と思ったことはあるが「美しい」と思ったのは今回が初めてかもしれない。


見ごたえありすぎ。打ちのめされる。


上でも書いたけど、今回の展示品はすべてアメリカ・ボストン美術館の所蔵品。よくも買ったり、だなあ。幼気(いたいけ)な辺境国から買い叩いたんだろう。などと棘のある言い方をしたりしてみるが、おかげで貴重な文化財が散逸しないで済んだ。これはありがとうと言わせていただこう。


それに当時は、近代日本がトチ狂って「廃仏毀釈」に血道をあげてた時代。多くの寺が壊され、寺宝が捨てられていた。フェノロサや天心の地道なフィールド・ワークがなければ多くの「国宝級」の仏像や仏画が風呂の焚きつけになっていただろう。実際多くの寺宝が燃やされている。嗚呼。



音声ガイドのナレーターは中谷美紀。しっとりと知的なイイ声。こういう仕事もできるようになったんだねぇ。



会 期 2012年3月20日(火・祝)〜6月10日(日)


会 場 東京国立博物館 平成館(上野公園)


開館時間 9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)

(ただし、会期中の金曜日は20:00まで、土・日・祝・休日は18:00まで開館)


休館日  月曜日(ただし4月30日(月・休)は開館)


観覧料金  一般1500円、大学生1200円、高校生900円。ただし僕は無料。僕の同伴者も一名まで無料。<今日の一句>

春霞の ごとき寺宝の 煙かな


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