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自戒したつもりが過食傾向にある。ベルトがきつい。いかんいかん。
今日は年始回りの日。
「年始回り」。当然、新年の季語。昔は「あけおメール」はもちろん年賀状もないから年賀は直接訪問した。もちろん長居はしない。玄関口でお祝いの口上を述べるだけ。
これを「門礼者(かどれいじゃ、または、かどれいしゃ)」という。その際はかならず正装していくのが慣わし。普段は仕事着作業着の職人さんも紋付袴で。でも所詮は「馬子にも衣装」の域は出ない。言い慣れない上にお屠蘇気分だったりして、口上もしどろもどろ、なんてことも多かったろう。古川柳にいいのがある。
門礼者 正装に舌 もつれけり
あ、古川柳じゃないや、俺の句だ。
それはともかく「平成の門礼者」たる僕も午後、徒歩で東に向かい市内プレスタウンの嵐山光三郎先生宅へ。カロリー消費のために遠回り。市境を越え府中市北山団地近辺をうろうろ。挙動不審。
嵐山邸ではエッセイに出てくる野良猫が駐車場で昼寝していた。
お年賀に秩父の木綿工房「桃の木」さんのトウガラシ柄の型捺しのお布巾を持参。
お土産に紀の国屋の「ゆすら」をいただいた。
紀伊國屋(書店)でもなく紀ノ国屋(食品スーパー)でもなく紀の国屋。老舗の和菓子屋さんだ。三多摩のローカルチェーン。このへんで「キノクニヤ」っていうとみんな一瞬迷う、「どのキノクニヤ?」
「ゆすら」はゆすら梅の実を模した和菓子で、白餡を少し焼いてホワイトチョコでくるんだちょっとモダンなもの。大好物。
実はちょっとしたシンクロニシティを感じた。昨日初詣の帰り、谷保駅前の紀の国屋に寄って和菓子を買って帰ろうということになって、僕が推す「ゆすら」にするか、ツレが推す黒糖どら焼きの「おこじゅ」にするかで揉めたのだ。当然、ツレが推す「おこじゅ」になったのだけど。
帰宅してお茶を入れていただく。美味しい。味もいいが佇まいもいい。
極薄の銀紙というかアルミ箔がきれい。いつもいったんきれいに伸ばして少し磨いてキラキラにして、その後、結局丸めて捨てるんだけど。
キラキラしたアルミ箔を弄んでいてるうちに、あることを思い出した。いつか買ったアラレちゃんのキラキラシールを使いきっていたこと。ツレが年賀状に貼ったのだ。
そうだ、買いに行こう。これを売っているのは立川との市境を越えたところにある雑貨店。
ちょうどカロリー過多に拍車をかけたところだったので、当然徒歩。西へ向かう。ソフト・オン・デマンドの高橋がなり邸の前を通って西へ。ほどなく市境の雑貨店。
残念。アラレちゃんのキラキラシールは売り切れ。しかたないので「ベティ・ブープ」のシールと「サウスパーク」のシールを買って帰った。
<今日の1句>
飽食の 年始回りや にしひがし
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