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いやおうなく寝正月の今正月。
一日二日三日と駅伝三昧。初めて見た。面白いものですねー。一日は実業団。昨日今日は大学駅伝。
母校が出場しているわけではないのでどこを応援するか迷う。とりあえず偏差値が高くないほうを応援することにした。一日の実業団では資本金が小さそうなところで。九州の重川材木店に肩入れ。
もちろん力走には感動し選手の皆さんには最大限の敬意を表したい。ただゴールと同時に倒れこむ姿には心が痛む。無理しないで欲しい、っていうか、無理かかっているよね、心身ともに。これからの人生が長いのだから大事にして欲しいと若者たちの平安を祈った。
大学駅伝終了後は、ツレと近所のスーパーへ。大和いもがあった。
｢三日とろろ｣と言って、正月三日にトロロを食べるのは縁起がいいといわれている。
では今晩の食卓に、と手を伸ばしかけたが、ツレと顔を見合わせ、よしにした。また今度にしようと。悲愴なまでの長距離ランナーたちの群像を見た後に「三日とろろ」はちょっと躊躇しちゃうものがあったのだ。５０歳以上の人なら「ああなるほど」または「考えすぎだよ」と言ってくれると思うのだけど。「小さなことにくよくよする」のが僕なので、ね。
つまり、円谷幸吉(昭和15年〜昭和43年)を思い出したの。東京五輪マラソンでの栄光と悲劇の銅メダリスト。挫折と失意の果てに自死した際の遺書の書き出しが「父上様、母上様、三日とろろ美味しゆうございました」だった。そして「幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました」と結ばれている。故郷の福島でのお正月休暇から東京に戻った直後。アスリートのメンタルケアなど「根性」の一言で片付けられていた時代の悲劇だった。
<今日の１句>
初春に つなぐタスキに 夢こめて
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