懐かしい人とFBで再会

昨晩は「ワールドビジネスサテライト」を見た。


この番組は微妙でね。前職で広報担当の時、えらい目にあったのだ。勤務先の社運を賭けたプロジェクトの取材にクルーが来たのはいいのだけど、その論調は予断に満ちたもので、件のプロジェクトを「出版不況に抗う無駄な抵抗」と決めつけてネガティブに放送したのだ。今でいうディスる、ね。


まあ、その浅はかな論考が誤りだったのはその後の歴史が証明してくれているのだけど、その時は社内での特に上層部からの風当たりがまあ大変だった。


そんなわけで、執念深い僕は「ジャーナリズムとしての質に疑義がある」「テレビ東京に珍しいヘボ番組」、と、めったに見ないのだけど、いつも見ている番組が年末特番で中止だったので珍しく見た。



山口県隠岐の海士町という離島の漁村が都会からの移住誘致に成功しているという特集。都内の大手出版社に勤めていた青年がその事例として紹介されていた。



あ、藤澤さんだ(テレビに出たことだから実名)。


知人だった。僕が事務局をしていた「国語・国文学図書目録刊行会」は当該ジャンルの出版物を刊行する出版社の業界団体で、彼は角川書店の担当者だった。


宮根誠司似の飄々とした人であまりの飄々ぶりに最初は「大丈夫かいな」と思ったが、仕事はきっちり誠実でソツがなかった。


4年前のある日、退職の挨拶に来た。この業界は同業社間の転職が多いしデキる人だったのでどこか別の出版社に引っ張られたのかと思ったら、


「漁師になります」と。


その時は冗談かと思ったのだけど、それを確かめる間もなく僕の方が病に倒れて戦線離脱し、縁が切れてしまっていた。


海士町の藤澤さんは精悍な海の男になっていた。奥さんと一緒に移住して、現地で子宝にも恵まれ、すっかり錨を・・・、根を下ろしていた。



漁協の営業担当者として海産物のWEB販売を任されていた。


海士町漁協「大漁web」←クリック



元気そうでよかった。


フェイスブックは使いようで便利だ。久々に再会することができた。



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そして今日、僕のタイムラインに写真家の佐々木芳郎さんが書き込み、写真をアップしてくれた。


かつて「編集会議」という雑誌に僕が「すみっこ」に登場させていただいたときのこと。


その頃同誌では、毎月一人の作家を取り上げ各出版社のその作家担当、いわゆる「〇〇番」の集合写真が表紙を飾るという企画をしていた。


その数号目が安西水丸さんで、その頃僕が編集していた「書店経営」の表紙を嵐山光三郎さん、南伸坊さんの三交代で描いていただいていた(これが現在の「俳画カレンダー」の発端である)ので呼ばれた。


呼んでくれた編集長は花田紀凱さん。元・週刊文春編集長で、現在は超タカ派マガジン「WILL」の編集長をしている。


六本木のスタジオでの表紙撮影をしてくれたのが佐々木芳郎さんだった。クレーンの上から被写体を笑わせながら場を和ませリラックスと笑顔を引き出すプロの技に驚嘆した。


撮影時の配列はおおむねこんな感じ。水丸さんを中心に三角に並び前が女性で後ろが男性。大柄な男性は最後列。



水丸さんが黄色で女性が赤。男性が青。大柄な男性にカテゴライズされる僕は紫の位置に陣取った。


そして出来上がった表紙は下のような雰囲気。



これを見て、


「会社を代表して行ったのに最後列に下がっちまって。前へ出ろ前へ」


と怒った人がいた。


反対に「やったな、お前」と言ってニヤリとした人もいる。



当然ながら後者が正解。「やった」のだ。


書店現場、とくに雑誌売り場。、さらに言うなら「編集会議」誌を置くような大型書店はつねに供給過剰である。つねに雑誌ラックはギチギチ。


こんな幸福な陳列などはしてもらえない。




表紙の上に表紙をウロコ上に重ねるいわゆる「ウロコ陳列」が行われるのが通常だ。そして表紙の下半分は下段、というか前段の商品のかげに隠れて見えなくなる。



そんなときに最後の最後まで露出するのは表紙の左上の部分。




ね、紫の人がずっと見えてるでしょ。


位置決めの駆け引きや牽制でみんなワサワサしているときに、狙いを定めて最後列右端に陣取った。



「書店経営編集部」の看板を上げている以上、この程度の小ワザは使うのである。書店現場については熟知している。



写真家であり料亭店主でもある佐々木さん、最近FBで僕の名前を見つけて連絡してくれた。ありがたい。



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