香田明子さんお別れの会

昼過ぎに一年ぶりのスーツ姿で行ったのは阿佐ヶ谷。土日は快速が停まらないのを忘れてて慌てる。


駅から5分のコンベンション施設「新東京会館」。そこで開催された「香田明子さんお別れの会」に出席してきた。



「ガロ」の創刊編集長の故・長井勝一氏の長年のパートナー。長井さんの没後の所謂「ガロ分裂騒動」の際は現場の編集者と歩みをともにした。


編集者たちはのちに「ガロ」の後嗣たる「アックス」を創刊する「青林工藝舎」を設立。香田さんは「ガロ」作家たちのグッズをプロデュースする「青林工芸舎」を設立。以来10余年、編集部をサポートした。


そして今年の2月、亡くなられた。享年83。


その香田さんを送る会が、長井さんと香田さんが暮らし長井さんと香田さんが愛した阿佐ヶ谷で開かれたのだ。



参列者は約60名。「ガロ」や「アックス」や阿佐ヶ谷での香田さんに縁がある人々が集まった。



司会は香田さんにまるで娘のようにかわいがられた青林工藝舎社長、アックス編集長の手塚能理子さん。


手塚さんがいくつかの職業を経て青林堂の求人に応じての面接を受けた時のこと。「実は…求人票にある24歳を超えているんですが・・・」と告白した手塚さんに対し香田さんが


「女の年齢は自己申告でいいのよ」


と言って採用したというのは大好きなエピソードだ。


同じテーブルに、ふゅーじょんぷろだくと社長の才谷遼さん。最近は「セシウムと少女」で映画監督デビューして話題となった。



そしてイラストレーターのたむらしげるさん。


お会いするのは20数年ぶり。その昔、長新太さんと対談をしていただいた。ベテランと若手の絵本作家対談というようなニュアンスだったような気がする。


献杯の発声は林静一さん。


続いて池上遼一さんら関連作家、地域のお友達、などがつぎつぎにあいさつに立ち故人を偲んだ。その人となり、すべての人に愛されたその優しさ可愛らしさ、すべての人を魅了した一種の「色っぽさ」が語られた。


月蝕歌劇団主宰の高取英さんともかなり久しぶりにお会いできた。たしか呼ばれてもいない文学賞の授賞式あたりで、いしかわじゅんさんに紹介していただいたような気がする。その頃僕は名刺の束を持って、招待されてないパーティーに行くのが得意技だった。何度か行くうちに招待状が来るようになる。


記念品は香田さんと青林工芸舎が手掛けたポストカードセット。


作家は左上から時計回りで逆柱いみり、谷弘兒、鴨沢祐仁たむらしげる


左から永島慎二近藤ようこ鈴木翁二


そして参列者には「形見分け」がなされた。



香田さんが愛した品々に加え、晩年没頭した油絵の作品たちも。



いかにも猫好きだった香田さんらしい作品。「猫愛」がにじむ。



僕は塗りの銘々皿五客揃いをいただいた。



みんなが香田さんのことが大好きだったことがよくわかる温かい会だった。


お開きのあとは、才谷監督とアーケード街の中の新しい喫茶店にお茶を飲みに行ったのだが…。


そこでの話はまた明日。


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