あっという間に当日。
山福さんとギターの末森樹さんは昼ごろに登場。おすすめのランチの店を尋ねられたので「名曲喫茶・月草」を推薦。カレーもコーヒーもおいしかったと好評でよかった。
そのあとは会議室でリハーサル。壁を通してギターの音や歌声が聞こえる。会場BGMのCDプレイヤーと壁越しの肉声と二つの山福さんの歌声が聞こえてくる不思議。
17時過ぎからお客様が集まり始めて、開始時刻には満席に。
まずはトーク。僕が聞き手になってのインタビュー形式。でしゃばったわけではない、山福さんのご指名だ。
「ステージ」に上がる直前、山福さんが囁く、「何喋ったらいいんだろう」。
もちろん僕は莞爾と微笑み、
「僕に任せてください」。
「自慢じゃないが」、と言って始まる話のほとんどが自慢話であることは洋の東西を問わないが…。
自慢じゃないが、インタビューはギャラリービブリオの主要営業品目の一つ。30年に及ぶ会社員生活の多くを占めた編集者時代、本屋さんの学生アルバイトさんから国務大臣まで数多くのインタビューをしてきた。
自分の店で、大好きな絵本作家の作品世界をインタビューするなんてそんな楽、もとい、楽しい仕事は無い。
作品「ヤマネコ毛布」の特徴やその歩み。鑑賞のポイント。山福さんのこれまでのキャリアのことや、音楽活動などについて約30分間のインタビュー。大きなトチりもなくほぼ思い通りにできた。
今回はマイクを使用。アンプはネットオークションで落とした中古のカラオケマシン。カラオケマシンだからデュエット必須でマイクは3本まで使える。しかも8トラも使える ←いらない。
たった14畳、たった22平米なのでマイクなしでも行けるが、満席の場合は声を張らないと後ろまで声が届かない。声を張るとどうしても演説調になってしまう。テンションがあがりすぎて上っ調子になりがちなのだ。僕が。
つづいてライブ。ここから僕は本来のポジションである裏方に戻る。自慢じゃないが、と言って始まる話のほとんどが自慢話であることは洋の東西を問わないが、僕は本来、裏方の人。結構得意。以前、嵐山光三郎先生の落語会やジャズコンサートの裏方をやっていたころ、ある方に言われた。
「蕃茄さんは下働きの達人だね」
下働きの達人・・・、俺は「おしん」か!?
山福さんご持参の出羽桜吟醸酒をグラスサービスのあと開演。末森さんのクラシックギターに合わせてオリジナル曲6曲を披露。透明感ある深い歌声にジーンとしてしまった。またその佇まいの神々しいこと。
「うたのはじまり」 作詞 姜信子、作曲 末森樹
作曲者・末森さんのギターの伴奏で歌う山福さんの歌を、山福さんの作品で囲まれた空間で、作詞者の姜信子さんとともに聴く贅沢な時間。
この詩はこの本に収載。
- 作者: 姜信子,山福朱実,屋敷妙子,早川純子,塩川いづみ
- 出版社/メーカー: 羽鳥書店
- 発売日: 2015/09/18
- メディア: 単行本
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そのあとはパーティー。ほとんどの方にご参加いただいた。勝手知ったる地元の常連のお客様方がずんずんとセッティングを進めてくれて助かった。
メンバーは絵本、美術関係の有名人士がたくさんおられたが、個人としてこられたのでどなたかは割愛。でもビブリオの今後の展開にとてもうれしい出会いもあって興奮気味。
夜遅くまで大いに盛り上がった。
注目の「一ノ蔵 ヤマネコver.」も空いた(原画作品および絵本のお買い上げでご希望の方に差し上げます)。
とはいえこれで終わりではない、まだあと3日ある。しっかり気合を入れて行こう。
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山福朱実絵本原画展「ヤマネコ毛布」11/19〜12/1
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