図書館からの映画館

「図書函」の次は「図書館」。


日中は第21期国立市図書館協議会の第12回会議。僕の任期も終盤にかかってきた。他の自治体の図書館協議会で委員を務めた知人から「どうせお手盛りだからチョー楽。うんうんうなづいて“賛成”の挙手をするだけ」と聞いて軽く引き受けたのだけど、わが町のはけっこうガチ。今は行政に対する提言書をまとめる作業にかかっている。


今日は僕が担当したパートについて協議。そこそこ辛らつに書いたつもり。ただちょっと通俗な言い回しをあえて使ったので他の委員さんの反応はどうかなと思ったけど(僕以外の委員さんは学識経験者やちゃんとした社会教育関係者)、細かな用語の使い方についての他のパートとの統一くらいしか意見は出なかった。採用? 合格? それとも評価不能?


次に急ぐ用事があったので途中退出。すみません。


わが図書館はちょっと国立駅から遠いので昨日のうちにタクシーを予約していた。予約時刻2分前に途中退出して下に下りたら正面玄関前に黒塗りのタクシーが止まっていて傍らにちゃんとネクタイをした運転手さんが立っていてびっくり。道まで出て車の来るのを待とうと思っていたのになんかえらそうですみません。緊張して左手と左足が同時に出てしまった。


駅まで迎車料金と込みで1,360円。


国立駅からは中央線で神田までのぼり山手線で上野。行き先は映画館。


図書館からの映画館。上野のピンク映画の専門館「上野オークラ劇場」。



僕が敬愛する池島ゆたか監督の新作映画「おやじ童貞Z(仮)」にエキストラ参加したのは以前、書いたとおり。 ←クリック!!


それがこのほど『変態おやじ  ラブ・ミー!イッてんだぁ〜』の正式タイトルで公開されて今日はその最終日。これを逃すと当分見られない。



昨今、ピンク映画館は映画を楽しみにくい場所となってしまっている。そこで純粋に映画を楽しむための鑑賞ツアーが時々組まれる。


実は今作品に関しては今日が好評につき二回目。一回目の日曜日は伯父の法事のため行かれなかったのだ。


集合場所のロビーに行くとほどなく池島監督登場。「遠くからご苦労様、オレも遠いけど」。監督は隣町にお住まいである。時間となり入場。ピンク映画には休憩時間はない。前の作品が終わると同時に次の作品の上映が始まる。


映画は期待以上のすばらしさ。「非モテ中高年のための恋愛セミナー」に集まったわけありの男たち、そしてそれに関わるわけありの女たち。人生はつらいことだらけだけど一生懸命に生きていればきっといいことも起こる。登場する誰もが手放しのハッピーエンドは手にしない。どちらかというと過酷な運命に見舞われる。でも、みんなちょっと幸せになっている。笑って笑ってちょっと泣いて温かな心持ち。これぞ池島ワールド。


役者さんもそれぞれすばらしい。主演は天使系のかなで自由さん。ツンデレの恋愛セミナー講師・長谷川千紗さん、地味だけど誠実で気立てのいい義娘の松井理子さん。ある意味トリプル主演。三者三様の慈愛とやさしさが胸を打つ。菩薩感MAX。



おやじ童貞三人男のなかみつせいじさん、牧村耕次さん、フランキー岡村さんもすばらしい。なかみつさんのちょっと弱気だけど篤実な生き方、牧村さんの重厚な年輪、岡村さんの道化に隠された悲哀。撮影現場での演技の凄みにも感動したが、それぞれの形の愛すべき「男の純情」が心を打った。正直に、誠実に生きていればいつかはいいことがおきる、そんな気がしてくれる。これも池島マジック。



で、僕が参加したシーンなんだけど。映っていたかというとかなり映っていた。その「非モテ中高年のための恋愛セミナー」のモブ受講者役(役作り不要)で、セミナー会場で三人男のすぐ後ろに座っていたので宣伝スチールにも映りこんでいた。



エンドロールにも他のエキストラの皆さんと一緒に名前が載った。


終映後は再びロビーに集合。松井理子さん、長谷川千紗さんも特別ゲストでツアーに参加されていた。地味で儚げだった松井さんは快活で明るいお嬢さん、ドSで指示棒を振り回していた長谷川さんは華やかな浴衣姿。スクリーンの中とのギャップが鮮やかだった。


現場でお会いした皆さんとも久々の再会。エキストラも映画関係者が多い。


「ハチマキ裏返ってたね、やっぱり」


と松井理子さん。そう「脱童貞」の鉢巻、僕は迂闊にも途中まで裏返しに締めていたのだ。現場でもちょっと問題になってどうしようかという話になったのだけど池島監督の「あーいいよ〜」の言葉でそのまま進行になった。




そして劇場前で記念撮影。



左から松井理子さん、長谷川千紗さん、池島監督


そして集合写真
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そのあと打ち上げに向かう皆さんと別れて帰途についた。最終日に何とか見られた安堵もあるけど一回しか見られなかった後悔もある。機会があったらぜひもう一度見たい作品だ。


別れ際に池島監督にYO-ENライブのチラシを手渡し。


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周囲の人の「なにそれ?」の問いに、


「オレのイチ押しの歌い手だ」


と答えてくれた。





・・・もうすぐ開催・・・・・

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