看板を外す寂しさがあるから・・・・ 

banka-an2003-11-24


終わりの無い祭りは無い。本日、「俳画3人展」最終日。

  富士見通り「紅矢」の750円ステーキでパワーをつけて11時半に出勤。

  まもなくやってきたNY帰りの山口正介さん。一昨日、シバさんが来た旨を告げると、
「NYでニアミス、国立でニアミスかぁ・・・」
と天を仰いだ。


  続いて思わぬ来客にビックリ。歌手の遊佐未森さんのマネジャー・M氏が来てくれた。

  実は先年、僕は市内の某小学校の校歌校章制定実行委員長を務めた。なんのことはない、保護者代表、つまりおっちょこちょい一等賞だ。
  その時、縁あって歌手の遊佐未森さんに作詞作曲を依頼した。その時いろいろな交渉ごとの窓口だったのがM氏だった。芸能界のマネジャーと言うと、テレビドラマやマンガでの類型的な演技パターンがあり、浅はかな僕などはついそんなイメージで見てしまいやすい。そんな僕の偏狭な先入観を壊してくれたのがM氏だ。誠実にして真摯。信頼できるビジネスマンだ。すべてにきめ細かい配慮に満ちていて、公正で、M氏とのやり取りでは実に学ぶことが多かった。

  何の気なしに出した「俳画展」のご案内だったが、来てくださるとは感謝感激だ。しかも一点一点じっくり見て行ってくれた。
  
  「校歌はどうですか? 定着してますか」

  と気にしておられたので、

  「ええ、もちろん。みんな大好きですよ。一年坊の次男もちゃんと覚えて歌ってますよ」

  と自信をもって答えた。


  入れ替わりにツマ来訪。コーヒーを飲みながら伸坊さんの『本人の人々』を見て抱腹絶倒。

  引き続きエッセイストの羽生さくる一家来訪。芳名帳に一生懸命に全員分のサインをするお嬢ちゃんのチヨちゃんが微笑ましい。


  その後も初めての方やいつもの常連が出入りして気づいたら午後5時半。クローズの時間となった。


  昨日の日記に「ほっとする気持ちと名残惜しい気持ちが交錯している」と書いたら、僕が最も尊敬するビジネス・パーソンの一人、和歌山県のやまんばうさぎさん(11月13日の日記およびリンク「本の仕事師たち」参照)から、すぐにメールをいただいた。許可を得ずに一部転載。許してね。

「あと1日で終わる俳画展。思い入れと、そのために動いた時間と、関わった人々との楽しさは、何にもかえがたいですよね。明日は、そのひとときを味わえる最終日。看板を外す寂しさがあるから、また新しいことを考えたくなりませんか」

  ありがとう。そう、そうだよね。そのとおり。祭りが終ったぐらいで虚脱感に襲われていたのでは、「不良中年志願」「道楽者の味方」の名がすたる。
  次の道楽にむかって突進だ(!?)


画像は、初日の朝、僕が作った看板(字は嵐山氏の字を拡大コピー)。雨にも負けず10日間もってくれた。確かに外すのはちょっと寂しかったな