国立三中OB吹奏楽団 20周年コンサート

今日は、ツマと「国立三中OB吹奏楽団 20周年コンサート」に行ってきた(国立芸術小ホールにて)。

 この楽団は名前の通り、国立市の南部にある市立中学校「国立第三中学校」の吹奏楽部のOBによって構成される楽団だ。年齢は下は卒業したての15歳から上は創立メンバーの39歳まで。20年もよく続けたなぁと思う。みんな仕事やそれぞれの生活がある中で継続してきた日日の努力に敬意を表したい。
  しかもこの楽団は市内においてバリバリの現役なのだ。市内のいろいろなイベントにお呼びがかかり、平均すると一月に一回はステージがあるのだ。今年誕生した市内を走るミニバス、その名も「くにっこ」(とほほ)の出発式典でも勇壮な演奏をした。
 
 で、何故行ったかというと、メンバーの中に知り合いがいるのだ。地元の友達ってわけじゃない。会社の同僚だ。偶然、会社の同僚N氏がメンバーだったのだ。ちなみに僕は三中のOBではない。一中の出身だ。まだ僕の頃には三中はなかった。

 いや、途中でできたんだ。僕が3年に上がる時に開校して、一年下の該当エリアのコたちが2年生から移籍して一期生になった。そうだまた思い出した。当時、僕は新聞部で今は無き「国中生新聞」の編集長をしていて、「三中学校訪問ルポ」の取材で、関敏先生の息子のケンちゃんと一緒に訪問したこともあった。
 ところで国立一中にOB吹奏楽団などが存在しないのはいうまでもない。それどころかブラスバンド部も無いのだ。新聞部と言いブラバン部と言いお寒い限りだ。
  僕が在学中にはあってずいぶん盛んで、ブラバンは学園祭や運動会の華だった。優秀な先輩もいた。僕の一年上のあるブラバン部員の女性は、この10年間で国内の主だった賞を総なめにして、現在はドイツで活躍している(自慢)。残念なのはその総なめしたのが音楽賞ではなく文学賞なんだな、これが。芥川賞作家の多和田葉子さんだ。


 閑話休題。キャパ300のホールはほぼ満席。早めにいったのでベスト・ポジションをキープできた。

 演奏はバーンスタインの「キャンディード」から始まった。最初はみなさん緊張している様子だったがだんだんリラックスしてきていいムードになってきた。演奏者の楽しい気分がこちらにビンビン伝わってきて、つられて楽しくなってくる。みなさんなかなかの力量だ。安心して聴ける。同僚のN氏はトロンボーン。会社と同じく飄々と吹いている。

  ブラスバンドってのはいいよね、外向きで。ほんに景気がいい。内向きに閉じた気分とは無縁のジャンルだ。その昔バトン部だったツマはマーチを聴くと自然と身体が動くという。なんか回したくなるそうだ。
  極私的なリクエストとしてはグレン・ミラーやトミー・ドーシーあたりをやっていただきたい。パーカッションの人もずいぶんと上手かったから、いっそジーン・クルーパなんかどうだろうか。

  あっという間の2時間半だった。行ってよかった。町の宝物としてこれからも注目して応援していきたいと思った。会場費だって安くないのに、無料なのが申し訳ない。賛助会員でも募ったらどうだろうか。