五人廻しの会 in 日暮里

banka-an2005-02-23


五人廻しの会に行ってきた。落語協会の若手5人の勉強会だ。

当蕃茄庵イチ押しの若手真打・柳家一琴さんもメンバーだ。

会場は日暮里のサニーホール。ホテルの中のホールですごく天井が高い。最近、プロジェクトSのステージ作りのことばかり考えているのでこういうヘンなところが気になる。高座の寸法なども目で測ってしまった。結構大きくて高くて立派。こういうのが作れればいいなぁ。こんな大きな毛氈どこで買ったんだろう。幅2.4メートルぐらいありそう。

さて、今回仲トリの一琴さんの根多は「ふぐ鍋」。亡くなった小南さんでよく聞いたような記憶がある。初めて食べるふぐ鍋にビビる2人の男の姿がおかしい。特に一琴さんは大人の風(たいじんのふう)があるので、旦那が凄く立派で重厚だ。その立派で重厚な旦那だけに、命惜しさに右往左往するギャップが笑える。また一琴さんは食べる仕草がうまいので鍋の湯気まで見えるよう。よく煮えた白菜をギュッと噛んだ時に口の中に飛び散る熱いおツユまでも想像されてしまう。

他のメンバーも個性派揃いだ。汗をかきながらの五街道喜助さんの「堀の内」の大熱演もよかったし、日常の狂気を感じさせる柳家三三さんの長短。セッカチな僕などは本気で歯噛みしてしまった。腹に一物ありそうな三遊亭萬窓さんに、世渡り上手の「鼻利き源兵衛」はジャスト。女を演じさせると色っぽい入船亭扇好さんの「文違い」。サブキャラの廓の若い衆もいなせで良かったな。