久々にスーツケースを引っ張り出してみたら鍵がひとつきりなかった。
あれ、どこ行っちゃったんだろう。
スーツケースが空の時、その残った一個の鍵がなくなるならばまだ傷は浅いが、旅先で荷物をパンパンに詰めた状態で無くなると、それはもうえらいことになる。
スペアキーを作っておこうと、電話帳片手に慌てて合鍵屋を当たってみたのだが、スーツケースの鍵は守備範囲でないお店も多い。結局、立川にある大きな合鍵屋さんまで行って作ってもらった。あ、これらは全部ツレがやったんだけど。
職人さんは一通り作業が終わると合鍵を渡しながら、
「これでだいたい大丈夫と思いますが、不具合があったらスーツケースを持ってご来店ください」
と言ったそうだ。
スーツケースだからいいが車の場合はどうするんだろう、エンジンがかからないから持っていけない。
家の鍵だったらどうするんだろう、カタツムリや亀でもあるまいし。
もちろんその場合は出張サービスとなる。いろいろわけありの仕事も多いことだろう。ドラマになりそう。
電話帳で調べたら合鍵屋さんは夜遅くまでやっている場合が多い。出張受付24時間対応と言うところもあった。
なんか大変なご商売だなあと思った。