越南点描(16) 銀色のスーツケース

今回ベトナムに行くに当たって迷ったのがカバン選び。いつも海外旅行に使っているスーツケースはあまりに大きい。はてさて。


そうしたら事前の打ち合わせで「一同、機内持込みができるカバンにする」と決まった。乗継や国内線での移動もあるので、迅速さを優先することになったのだ。方針は決まった。あのスーツケースは今回はお休み。新しいのを買おう。



あ、そうそう、スーツケースといえば27年の歳月を超えて感動の再会を果たしたスーツケースの話はしましたよね。お読みになってない方は、下のイラストをクリックしてください。ま、余談なんですけど。


27年ぶりのスーツケースとの再会


さらに後日談。まさかそんな偶然はあるまいと半信半疑だったのだ衝撃の証拠映像。検証記事は下の画像をクリックしてください。


本当だった27年目の真実



閑話休題。余談が長くてすみません。話を戻すと、今回は銀色、というかガンメタの機内持込みトランクを買った。軍用っぽいのが気に入った。ちなみに機内持込みが出来るのは「縦+横+高さ」の寸法が115センチ以下のものである。


メーカーはスポルディング。知らなかったけどスポルディングというのは昔の大リーグの名選手が引退後に興した運動具メーカーなんだってね。日本で言えば、元横綱のちゃんこ屋みたいなものか、いや違うか。


ガンメタのトランクは珍しいので見失う心配は少ないけど、念のため目印を、と言うわけでステッカーを貼ろう。なにか日本的なものをということで、以前、近江の濫読姫・紙魚子さんにいただいた「大津絵」のステッカーをペタペタと貼った。こんなトランクはない。



そういうわけで一同、「縦+横+高さ」の寸法が115センチ以下のトランクを持って集合したのだが・・・・。重量規定を考えてなくて、7キロ以上はたとえ小さくても機内持込みできないのだった。


水色のスーツケースの中には、消えた悲しい恋の花束入っていると灰田勝彦は歌っていた。僕の銀色のスーツケースにはそんな重たいものは入っていなかったのに7キロをオーバー。他の方々も同様で、結局、荷物は貨物室に預けることとなったのだった。