趣味は無趣味

先日、さる忘年会でさる方に訊かれた。

「蕃茄さんって、趣味はなに?」

はたと返答に困ってしまった。

「無趣味」と答えるのはあまりに芸がない。趣味にのめり込むぐらいの方が人間味があっていい。だけど、趣味を問われて「読書」と答えるのも「ならず者の愛国心」で、やっぱり芸がない。はてさてどうしたものか。

強いて言うなら・・・、(かつて複数の人に指摘されたように)「悪趣味」または「懐古趣味」あたりなのだろうけど、いささか世間様の理解は得にくい。

どうしたものかと思い悩むうち宴は果て、帰りの電車の中まで持ちかえる中、ふと気がついた。そうだ、これだ。

僕は「仕事が趣味」なのだ。そう思えばこれまでの人生のあれやこれやがすべて合点が行く。そう僕は「仕事が趣味」だったのだ(誰っすか、噴き出しているのは?)。

そして・・・。

「趣味にはのめり込まない」タイプ、なんだろうなぁ、僕は多分。