LEDのナツメ球で風邪をひいた男の話

「ナツメ球」ってわかります? ハンバーグに使う香辛料? それはナツメグ

いわゆる「小さい電球」ね。ベビー電球。夜寝るときに常夜灯として点しとくやつ。オレンジ色のぼんやりした光のね。それが切れましてね。西友に買いにいったんですよ。

そしたら同じサイズでLEDのがありましてね。なんでも電力は10分の一で地球環境に優しいとか。なるほど。値段は3倍。でも地球環境にはかえられないのでこちらにしましたよ。3倍長持ちだって言うし。

そしたら困ったことがおきましてね。今までよりも「よりオレンジ色」なの。

それで何が困るかって言うと、僕は蒲団から出るとパジャマの上にカーディガン代わりにジャージを羽織るんですよ。まずいことにそのジャージが強いオレンジ色でね。オレンジ色の光の中でオレンジ色の服がどうなるかは首都高のトンネルに入ったことがある人ならわかるよね、見えなくなるのね。

パジャマの上にジャージを羽織るというのはつまり冬ということで、冬は夜明けが遅くて、僕が起きる時間にはまだ真っ暗。部屋の中はオレンジで、夜明け前の一番寒い時間に手探りでジャージを探すことになり、風邪をひいてしまったという実につまらん話でありますよ。

ら別のに買い換えればいいって?駄目ですよ、そんな地球環境に優しくないことは。

そして3倍も長持ちと。嗚呼!

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