瀋陽、右往左往撫順、脱出。


・・・・・・5月3日(2日目)の旅日記<8>・・・・・・・


「ありがとう、運転手さん」

と一応きれいな話で終わったのが前回までの旅日記だったけど、本当にあの場所が最高のビュー・ポイントだったかどうかは微妙である、実は。もっと全容を俯瞰できるところがあるような気はしているのだ。

ただ多分、本来は入っちゃいけないのであろう西露天鉱の敷地に入って、炭坑線の鉄路や炭住を見学できたのでそれは良しとしよう。貴重な体験だった。


さて、そういうわけで撫順の駅頭に降り立ったわけである。先日も書いたように、この町には「撫順」「撫順城」の二つの駅がある。今朝、僕達が瀋陽から来て降り立ったのがマイナーな方の「撫順城」。

今、タクシーから降りたったのがメジャーな方の「撫順」である。


さて、これからどうしよう。

丁度、昼時ではある。こちら「撫順駅」周辺は繁華で、レストランもたくさんある。しかし食欲はない。「パリダカ走行」および「反対車走行」約1時間で、すっかり疲れきってしまい、食欲どころでは無くなってしまったのだ。


デパートもある。こちらで売っているという黒ダイヤのアクセサリーをツレに買って帰ろうと思ったのだが、「パリダカ走行」および「反対車走行」1時間で、すっかり疲れきって、物欲どころではなくなってしまった。

言うまでも無いが、「黒ダイヤ」とは石炭のこと。石炭の加工品がこちらの特産だ。


どうしよっか?

帰ろうか?


で、瀋陽に戻ることにした。この町ももう十分に堪能した。と思う事にした。


でもどうやって・・・・。あの混雑列車に乗るのは、もう勘弁だぁ・・・。


(つづく)



撫順の銀行の前の向獅子(狛犬?)。丸っこい体と赤いマフラーがかわいい。