瀋陽、右往左往 黄河南大街で見たいろいろなもの

・・・・・5月4日(3日目)の旅日記<15>・・・・・・

さて、と・・・。どこに行こうか。時刻は夕方にかかり、そう遠出は出来ない。名所旧跡、資料館の類はそろそろ閉館の時間だ。


そうだ、西塔(シータ)に行こう。シータと言っても飛行石を持った謎の少女がいるわけではない。まぁ、なんというか、ツレに敬意を表しての訪問である(いや、別にツレがシータだというわけじゃない。謎じゃないし少女じゃないし)。


約3キロと距離が微妙だし、今日は随分とタクシーに乗っちゃったから歩いていこう。

黄河南大街を南下する。


やっぱり歩きはいいね。3キロはタクシーだとあっという間だけど、歩きだといろいろなものを発見できる。


巨大な6階建ての巨大な家具店には、新興の富裕層の旺盛な消費意欲を見せてもらった。

一方途中でトイレを借りに入った私立病院のトイレの衛生状態は今ひとつだった。


瀋陽でも撫順でもよく見かけたのが、リヤカー。いやリヤカーじゃないな、いわば「フロントカー」。自転車の前にリヤカーがついているの。これでちゃんと曲がれるのかなぁと心配するのだけど、高速走行でも見事なコーナリングを見せる。


あとよく見かけたのが「覆面おばさん」。瀋陽は黄砂が多い。だから、頭からスケスケのスカーフをかぶって自転車やバイクに乗っているおばさんがたくさんいるのだ。


最初はギョッとしたけどじきに馴れた。

黄砂が顔にかかるのは老若男女共通のはずだが、「覆面おじさん」も「覆面少女」もいない。いるのは「覆面おばさん」のみである。不思議だ。


覆面と言えばこんな覆面もあった。スカーフじゃなくて木の箱の覆面。そしてそこには鋭利な剣が突き刺さっている・・・。

交差点の広場で通行人に芸を披露する角兵衛獅子の少年少女。

「ただ見はお断りだよ」と咎められてしまった(もちろんちゃんとお支払いしました)。


「ただみ」と言えばこんなのもあったんだけど、それはまた次回。


( つ づ く )