先日の日記に書いたように、多摩川を関戸橋で渡ったところに旧友・M君の下宿があった。
多摩川を渡ったもうちこっと先、多摩川の支流であろう名も無き小川を渡ったところ。
木造のおんぼろだった。大山昇太も住まないような下宿屋に僕は始終入り浸っていた。
ツレにそんな話をしたら気になってしまった。
あの下宿屋はどうなっているのだろう。
たまたまリハビリに空き時間が生じ、天気もよかったので見に行くことにした。
多摩川の川原。冬ざれの葦原の色はちょうど僕の髪色ぐらい。
名も無き小川は小洒落た親水公園になっていた。
下宿屋は七階建ての瀟洒なマンションになっていた。
と言う図を想像していたら、結構年季の入ったモルタルアパートが建っていた。
そりゃそうだ、僕が入り浸っていた時期の翌年に新築したとしたら、今や築三十年超だ。年季も入るよ。
往復約4キロの小さな旅。
こんなささやかな自由が妙に嬉しい。