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寒い。昨日は木枯らしが吹いたそうだね。
今日職場に写真家の島尾伸三さんから大きな封筒が届いた。
島尾伸三さんは、僕のいまだ冷めぬ「中華熱」の原因の多くを作った方である。またなにか中国がらみのイベント案内かなぁと思ったら違った。
「島尾敏雄展」の図録だった。10月14日に始まって11月13日まで開催だと言う。
これは行かなくっちゃと思ったら「かごしま近代文学館」だった。
「死の棘」で知られる故・島尾敏雄氏。伸三氏の父上である。僕はずっと前から島尾文学のファンだったりのだけどしばらくはお二人の関係を知らず、別々にファンだったのだ。間抜け。あのいたいけな伸一くんが伸三氏だったなんて。
かなり面白そうな展覧会。草稿や書簡(親友・庄野潤三からのハガキとか)、海軍の軍服とかが展示されるらしい。
見られないのが残念。まだ僕の実力では薩摩遠征は無理。残念。
だがそれであきらめないのが四銭を越えた五銭の男のしぶといところである。
世田谷文学館が開催してくれればいいのだ。世田谷区は島尾家とまんざら関わりの無い土地ではない。おおそうじゃ。
早速、メール送ろう。
待てよ、江戸川区という手もあるぞ。「死の棘」の舞台は小岩だ。江戸川総合文化センターあたりどうだろうか。
いややっぱり世田谷のほうが行きやすいな、国立からだと (あくまで自分だけの都合)。<今日の1句>
木枯らしに 死の棘一層 痛みをり
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