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第4回「谷保天満宮旧車祭」を堪能したあとは天神様の前から京王バスに乗って府中へ。
前々から楽しみにしていた展覧会「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」が10日から始まったのだ。本当は初日に行きたかったのだけど、一昨日のブログに書いたよう日がな一日配達物を待って行きそこなったのだ。
府中駅から徒歩30分の府中市美術館。遠いといえば遠いがいつも歩いちゃう。元米軍基地(その前は帝国陸軍燃料廠)だったという広大な「府中の森公園」の中を突っ切っていくのはちょっとしたハイキング気分。
そして、 「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」展。
1960年代後半からおよそ10年間活躍した伝説の評論家、石子順造(1928−1977)。美術評論から出発し、マンガ論、キッチュ論などを手がけた。マンガ論においても現・北冬書房主宰の高野慎三さんらと共に伝説の書『現代漫画論集』(青林堂)を残している。
もちろん持ってますとも。
本展覧会公式サイトはこちら。 ← クリック!!
実作者でない評論家をテーマの展覧会ってどうなのよ、と危惧はあったのだがどうしてどうして面白かった。
つまり常に時代の半歩から一歩、あるいは二歩三歩先を歩いていた石子氏が注目してきたものを展示する展覧会でなかなかボリュームがあった。
「美術」のコーナーでは横尾忠則や赤瀬川原平の初期の作品が見られる。よく集めた。
「マンガ」のコーナーでは、伝説として聞いていたけど未見だった林静一さんのデビュー短編アニメ「かげ」をみることができた。
そして、
なんと、
「ねじ式」の
原画も
展示して
あるのです。
原画の提供は、つげ義春師。つげ氏の名著「つげ義春日記」を読めば、つげ氏がいかに石子氏を信頼し、その死に衝撃を受け以後の作品に影を落としたかがよくわかる。ちなみにこの本、著者の意向により品切れ絶版。中古市場では10000円の大台に乗ることも珍しくない。
出色は「キッチュ」のコーナー。ドイツ語で「まがいもの」「猥雑な」みたいな意味を持つ「キッチュ」。今は普通に使う「キッチュ」。この概念を日本に持ち込んだのは誰あろう石子氏である。
庶民文化の中の「キッチュ」なものがたくさん展示されている。
いわく、銭湯のペンキ絵、観光ペナント、大漁旗、あっとおどろく世界堂のモナリザ、商店街のディスプレーの造花、ボウリング大会のトロフィー等々…。
そして粋なのがこの「キッチュ」のコーナーが撮影フリーなこと。そうか、著作権者がいないもんね。
美術館で写真を撮るなんて滅多にできないのでちょっと興奮してしまった。
今をときめく、みうらじゅん氏、唐沢俊一氏、町田忍氏、串間努氏らの専門分野にもう40年前に着目していた人がいたとは驚きだ。
写真には撮りそこなったが、前述、高野慎三さん提供の展示物もあった。いわゆる「淫祠邪教」の呪術的物件。しかも…、採集地は石川敦志監督の地元じゃあないですか。これは急いでいかなくちゃですよ、監督。って僕に言われなくても行かれるでしょうが。
そんなわけで面白い展覧会です。おすすめ。しかも府中市美術館の独自企画なので、他へは巡回しませんのでご用心を。
■ 平成24年2月26日(日曜日)まで
■ 午前10時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
■ 休館日 月曜日(1月9日は開館)、12月29日から1月3日まで、1月10日
■ 観覧料 一般700円、高校生・大学生350円、小学生・中学生150円
ひとつ予言しておこう。「期間が長いから大丈夫」と油断している人は行きそこなうと。
【特別プレゼント】 一名様に観覧券プレゼント。12月14日(水)までにお申し込みいただいた方より抽選で一名様に。近郊に限らず礼文島の方でも石垣島の方でも「当たったからには行くぜ」という心意気の方なら誰でも。メールでご応募ください。
そして帰りは武蔵小金井まで約40分歩いて帰った。こりゃほんと武蔵野ハイキングだわ。<今日の1句>
早すぎた 人を偲んで 冬の旅
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そして「はがきゑ展2011」は12月16日から。