「人魚の夜と夜:山田勇男人魚幻想画展」(大橋・万力のある家)
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北冬書房本部こと目黒区大橋の「万力のある家」からお知らせをいただいた。3月10日(土)から山田勇男さんの展覧会が開催されるという。
「人魚の夜と夜:山田勇男人魚幻想画展」
山田勇男さんをご存知か。僕もずいぶん長い付き合いになるが説明は難しい。映画監督で画家で漫画家で随筆家で工芸作家で装幀家でレタリング作家で映画美術家で・・・。ほんに何でもできる人と言うのは説明が難しい。
映画監督としては多くの8ミリの短編映画とともにカンヌ出品の「アンモナイトのささやきを聞いた」や「蒸発旅日記」などがあり、映画美術家としては「草迷宮」をはじめとする多くの寺山修司作品に参加している。
その山田さんが近年好んで描いているのが「人魚」。その人魚画の新作16点を含む60点を一挙公開するのがこの展覧会だ。
人魚画ってどういうのかって?
たとえばこういうの(北冬書房のサイトから借用)。
クリックしていただけるもっとたくさん大きいサイズで見られます。
ね? いいでしょ?
展覧会だけでも楽しみなんだけど、今回はそれ以外にも目玉がある。全日、夕刻18時より8ミリ映画上映と、「ぼくの本棚」と題した山田さんのブック・トークが行われるのだ。
せっかくだからご紹介しよう。
3月10日 湊谷夢吉「銀河画報」+「ファンタジウム」16分
11日 寺山修司「花粉航海」+「衣裳哲学」20分
13日 稲垣足穂「彌勒」+「夜窓」20分
14日 野尻抱影「星座巡礼」+「星とプロペラ」13分
15日 ボルへス「伝奇集」+「コバルトガラス」18分
16日 太宰治「二十世紀旗手」+「青頭巾」22分
17日 渡辺温「アンドロギュノスの裔」+「アンドロギュノスの裔」25分
18日 「尾崎放哉全集」+「ぼくはずっと続けて夢を見ている」20分
20日 バタイユ「マダム・エドワルダ」+「彼岸花」15分
21日 「宮沢賢治全集」+「augenblick」19分
22日 エルンスト「百頭女」+「あやかし横丁」15分
23日 澁澤龍彦「幻想の彼方へ」+「イタ マキナリス」21分
24日 コーネル「josephcornell」+「チョコレット」20分
25日 滝口修造「地球創造説」+「鏡の鏡」21分
27日 中勘助「沼のほとり」+「幻影」30分
28日 コクトー「ポトマック」+「少女オルフェ」20分
29日 梶井基次郎「檸檬」+「檸檬」12分
30日 埴谷雄高「闇の中の黒い馬」+「アフンバル」16分
31日 つげ義春「夢の散歩」+「墨東の夢の猫の戀」20分
もし興味のある作品があったらぜひ。聞き得ですぞ。
期間: 2012年3月10日(土)〜31日(土)
午後1時〜19時(月曜休み)
会場は目黒区大橋の「万力のある家」。
ちょっとわかりにくい場所にあるので、下の地図をクリックして(大きくして)ご確認ください。
問い合わせは「万力のある家」へ。下の店名ロゴ(山田さんの作品)をクリックすると同店サイトに飛びます。
人魚とは 春の季語らし 夜の海
水温む 底に人魚の 鱗かな
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