1964年(昭和44)に青林堂・長井勝一(故人)によって創刊されたマンガ雑誌「ガロ」。白土三平の「カムイ伝」の発表媒体として創刊されたといわれています。長井勝一に続き高野慎三(権藤晋)、南伸坊、渡辺和博、手塚能理子らに引き継がれ、単なるマンガ誌を超えたカルチャー誌として愛されました。
つげ義春、つげ忠男、林静一、赤瀬川原平、安部慎一、安西水丸、 蛭子能収、勝又進、鴨沢祐仁、久住昌之、佐々木マキ、荒木経維、杉作J太郎、杉浦日向子、花輪和一、ひさうちみちお、古屋兎丸、丸尾末広、みうらじゅん、三橋乙揶ら、世に送り出した才能は枚挙に暇がありません。
1997年、惜しまれつつ実質休刊。「ガロ」でデビューした、または「ガロ」で執筆した、さらには「ガロ」無き後に「ガロ的表現」を手がけている作家は現在でも「ガロ系」と称されています。
それら「ガロ系」のマンガ家たちの作品、イラスト等を集めた企画展がこのほど開催されることとなりました。
1月12日(土)〜22日(火)
会場は東京都国立市中一丁目。駅前の築半世紀の木造民家を改装した「ギャラリービブリオ」。
8月にも「ガロ」をテーマにした企画展を行いましたが今回はそれをボリュームアップ。
8月の企画展をご覧になった方のリポート。
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当廊収蔵のつげ義春、つげ忠男、安西水丸らの肉筆イラスト原画等25点に加えて、元「ガロ」編集者だった高野慎三氏が主宰する「北冬書房」の全面的な協力を得て、同社所蔵の林静一氏の水彩美人画の特別展示も行います。
林静一肉筆絵画---水彩・画用紙・210×297mm---
林静一 「丸メンコ原画」(175×175 墨)
細やかな筆遣いや微妙な滲みが楽しめるのも原画ならではです。
また「ガロ」バックナンバー(1991〜1997ほぼコンプリート)や関連書籍など約60冊(超レアも多数)も展示し自由に閲覧いただけます。
畳敷きのギャラリーで掘り炬燵にあたりながら、「ねじ式」「赤色エレジー」などをはじめとする「ガロ的」世界に浸るという趣向。
入場無料
2013年1月12日(土) 〜1月22日(火)
11時〜19時(最終日は17時まで)
水曜休廊
国立駅前「GALLERY BIBLIO (ギャラリービブリオ)」
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