そんなわけでチラシが出来上がった。今日はそれを配って歩いた。いや別に駅前で通行人に撒いて歩いてわけではない。
青山に行ったのだ。安西水丸さんの本拠地であるとともに、イラスト系、絵本系の有名画廊がひしめいているのだ。
まずはスペース・ユイ。毎年、水丸さんが個展や和田誠さんとの二人展を開いている。数年前のオープニングパーティー、隣で静かにワインを飲む紳士が「世界のムラカミ」でびっくりした。
もちろん、この人ではない。
現在開催中は田村セツコ展「Winter Rose」。
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先日、六本木で久しぶりにお会いしたときに実施を知った。永遠に少女たちのアイドルであり続けるセツコさんの水彩画、油彩画など多数展示されていた。可愛いだけじゃなくダークな色調の、モーツァルト「魔笛」の「夜の女王」を思わせる油絵もあった。
ここまで来たのだから安西水丸事務所にも完成したチラシを持参。すでにメール便で発送しているのですぐにつくと思うが(宅急便や公共料金の手続きなどのときは店員さんがトナカイの被り物をしてたりすると不安になる)。かつては毎月通ったがかなり久しぶり。マネージャーさんとも１０数年ぶり。
次は「山陽堂ギャラリー」。柴田元幸責任編集「MONKEY」新創刊記念 『谷口智則原画展』が開催中。
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そしてピンポイントギャラリー。「ちいさな時計展」。３０人の絵本作家がオリジナルで作った壁時計の展覧会。
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最後はビリケンギャラリー。 「箱絵本〜こやまけんいちのカラクリ仕掛けオルゴール箱展〜」。
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そのあとはライブハウス「ラストワルツ」を目指して歩いた。げんとうライブVol.3「gathering, santa or satan ?」が目的。
北冬書房のクリスマスイベント。アナキストもクリスマスを祝う。
５月に映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」の撮影にエキストラ参加した場所。あの感動的なステージを思い出す。
地図を確かめずに近道をするつもりで歩き進めたらどんどん離れていく感じ。知らない道に迷い込んだ。あきらめながら歩いたら、「ラストワルツ」の前に出た。奇跡だ。
出演は「シュトルム・・・」に出演した原マスミさん、白崎映美さん、ジンタらムータがそれぞれ１時間たっぷりと。堪能。
最後は客席から主演女優の中村栄美子さんが招き上げられ、白崎映美さんと「ワルシャワ労働歌」のデュエット。感動で腰が抜けそう。
すべてのプログラムが終わり杖を突いてよろよろと出口に向かったら、出口そばにおられた中村栄美子さんがやさしく気遣ってくださった。
身体に軽からぬ障害をおって３年。つらいことも少なくないが、こういうことがあるとすぐにうれしくなってしまうよ。
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