草刈りとペンキ塗り、そして落語

開店と同時に銀行仕事を終えた後は先日の草刈り、もとい草薙ぎ仕事の続き。命名「良一さん」大活躍。


植木ばさみも登場。何十年も使ってきたわが家伝来の名刀も腕のいい研ぎ屋さんが廃業してからすっかりなまくら。ホームセンターで2000円で買った安物の方がよっぽど切れる。


一応終了。こんな感じ。



ここでライブペインティングをやる。枯草が何となく廃園の趣がある。奥のテラスの端にあるのが喫煙スペース。禁煙にするばかりが能じゃない。ちゃんとJTの分煙コンサルタントに相談して設置した(嘘)。


逆サイドから見るとこんな感じ。



かつて惨状を見て、


「雑草ひでぇなぁ。俺が毟ってやるよ。百姓の倅だからうまいよ」


と言ったポルノの帝王・久保新二さんと


「この草、ちょっとハンパないっすよ」


と言った「ドキュメント72時間」の歌姫・松崎ナオさんのお二人に上の仕上がり写真をメールで送ったら、すぐにお二人から返信が来た。ナオさんからは、


「わお!さいこー!」


と。久保さんからは、


「ワオッ、素晴らしい。いいですね綺麗になって!いっぱい煙草吸えるね・・。笑)」


と。ともに「WAO!」と驚かれた。


また「私たちが交代で来て草刈りいたしましょうか」と言ってくださった公衆浴場背景画保存会会長さんはまた明日打ち合わせに来ていただく予定なので、お見せして安心していただこう。



午後はペンキ塗り。


ライブペインティングのボードの下塗りをするという大役を仰せつかっている。日程から(天気予報も参考にしつつ)逆算するとそろそろやらなくてはいけない。



室内で作業。しっかり養生して準備。




これに丸山師に指示された要領で塗った。第一段階はこんな感じ。



ここまで来たがこれで終わりではない。第2段階がある。


ただそれは流派の秘法で迂闊にブログに書けるようなものではない。秘中の秘である。



うそ。そんな難しいこと僕がやらせてもらえるわけないじゃないですか。要は良く乾いてから2度塗りするだけである。



乾くのを待つ間、上京。



文京区男女平等センターで開催の「今年も笑喜転一頁師匠がやってきます!」に参加。



マチュア落語家・笑喜転一頁さんの独演会。一頁さんは神戸にある書店の社長で僕と同年配。アマチュア落語家としても活躍している。



書店人としても、小規模な書店ながら地域特性を生かした大手にはできないユニークな経営戦略で常に注目を集めている。


約16年前、自分が編集する書店経営雑誌でこの方と今を時めく福岡のブックスキューブリック店主ともうお一人の座談会を組んだというのが僕の自慢だ。そしてその座談会の司会・構成が永江朗さんだというのも僕の自慢だ。


そしてその翌日、同誌の取材で永江さんが訪問したのが今を時めく和歌山のイハラハートショップで、地元ローカル媒体以外で初のメディア露出だというのも僕の自慢だ。


そして独演会「今年も笑喜転一頁師匠がやってきます!」。フェイスブックのイベントページに、「国立を出発しました」「東西線に乗り換えました」「今、バスに揺られてます」等、どうでもいい不要なことを書きこむ。



何故かというと、そのページに「すみません、その日は残念ながらいけません」「行きたいけど先約があって」等の書き込みが並んでいて不景気なので敢えて「行きます」「楽しみです」「向かってます」等の情報を入れて中和したのだ。


「すみません」とか「行きたかったけど」を伝えたい気持ちもわからないでもない。でも、なにも人目につくところにネガティブな情報を載せることはない。



デーモン小暮閣下がとてもいいことを書いている。


デーモン閣下のありがたいお言葉 『イベント行けません』と タレントさんに言ってしまうあなたへ。 ←クリック


これを読んで以来僕も気を付けているのだ。応援している気持ちを伝えたいのかもしれないけど応援にならない。「盛会をお祈り」してもその祈りは天に通じない。


とそんな不毛な書き込みをしているうちに目的地についた。


場内には知った顔がたくさん。


「おお久しぶり、どうしてる?」


ああ、いえぼちぼちと・・・などともごもご言ってたら、「空気売ってカスミ食って生きてんだよな」と脇から半畳。おおっなかなかうまいことを言う、さすが落語会の客席。早くもいいムードになっている。


幕が開く。まずしげしげと眺めるのが高座の設え。どの落語会にいってもつい注目してしまう。



登場した笑喜転一頁さんの一席目は「読書の時間」。そして「帰り車」。テンポのいい上方話で、語り口に艶と色気がと品ある。表情が豊かでありつつ大げさすぎない。つまり臭くないのだ。



十分に楽しめた。二次会に参加してみなさんと落語談義に花を咲かせたいところだけど、二度塗りをしないといけない。



泣く泣く帰ってペンキ塗り再開。全部終わって写真を撮ろうかと思ったが一度目とほとんど変わりが見えないので写真は撮らなかった。


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