♪ ここはパリーです ♪

banka-an2003-11-20


今日はボジョレー・ヌーボー解禁日。特に今年は100年に一回の当たり年だという。これは飲まないといけない。何しろ100年に一回だ。  って、獅子座流星群の時は見向きもしなかったのにね。

  国立駅前「せきやホール」にて「ワインと音楽の夕べ」である。
  
  生演奏を聞きながら、ボジョレー・ヌーボーを楽しむというパーティーだ。新築なった「せきや」さんの主催。「せきや」さんは国立を、いや三多摩を代表する酒屋さんで、この日記にも頻繁に登場するエソラのオーナー・マスオさんの実家だ。

  お酒はもちろんボジョレー・ヌーボー。僕はワインの良し悪しはよくわからないのだけど、これは凄く美味しく感じた。フルーティーでほの甘く全体的にソフトでマイルドな印象。でも薫り高い。何杯でも飲める(いや、これは人によるか)。色もきれい。ステージの照明をきれいに透過して反射する。
 
  オードブルは「せきやビル」地下の「トラットリア・カルメン」。秋刀魚とトマトのマリネがメチャうま。ここはイタリアンで、普段から気に入ってよく行く店だから安心して食べられる。ボイルしたカリフラワーもおいしかったなあ。

  音楽は前半がピアノのバイオリンのデュオ。後半がソプラノとピアノ。このピアノが凄い。スタインウェイだ。よくスタンウェイと言うけど日本法人は「スタインウェイ・ジャパン」と表記しているので、スタインウェイでいいのだろう。

  後半のソプラノ歌手の吉元恵子という人はなかなか面白いキャラで、なんとなくノリがシャンソンやクラシックと言うより演歌っぽい。一見すると畠山みどりとか宮城まり子の感じ。「今日はボジョレーのお祭り、そしてここはパリーです」とかトークがあるんだけど、「ここは浅草です」とか「ここは千日前です」っていう感じがしていい。
  「メリーウィドー」を歌う前には、
  「この曲にはダンスが入ります。途中でお一人男性を指名しますので、拒絶しないで一緒に踊ってくださいネ」
  と宣言。気の小さい僕は、こういう時、指名されやしないかとドキドキしてしまうのだけど、幸い指名されなかった。指名されたのはステージのまん前のテーブルの恰幅のいい初老の紳士。にこやかに指名に応じ、ダンスのパートナーを立派に務めていた。地元のメインバンク「○ましん」の理事長さんだった。

  僕とツマが座ったテーブルは・・・・・。そう、今日はツマと行ったのだ。珍しいと言うなかれ、確かに珍しいが・・・・。僕とツマが座ったテーブルは、谷保天満宮宮司さん、彫刻家の関敏先生ご夫妻、それと句友のアケミさん。知っている人が多かったので楽しかった。
 ほかに場内にはマスオさんやコンサルタントの朝倉潤さん等いつものメンバーが散見できたが、平均年齢は結構高かったようだ。


 そして今日、僕は久しぶりに泣いた。いや号泣したわけじゃあないが、涙ぐんでしまったのだ。その話は・・・・・、うん、明日にしよう。


画像は、本日のプログラム。洒落たデザインはマスオさんの作品。