赤いからすで中村誠一さん

今日は吉祥寺のライブハウス「赤いからす」に行ってきた。吉祥寺における僕のホームグラウンドみたいなお店だ。っていうほど頻繁に通っているわけではないのだけど、かれこれ15年以上通っている。

  今日のミュージシャンは中村誠一さん(TS)、吉岡秀晃さん(P)、山口勇三さん(B)、横山和明さん(D)というラインナップ。


  中村さんのライブは2月以来。徳島に出張した帰りに寄った代々木上原でのコンサート以来ということになる。

  会うだけなら先月、お会いした。石田千さんの出版記念パーティーの席上だ。

  その時、中村さんは、

  「来月の6日、吉祥寺の赤いからすに吉岡くんと出るからさ、蕃茄くんたちも来てよ」

  と言っていた。「蕃茄くんたち」の「たち」というのは、僕と経営コンサルタントの朝倉潤さんのことだ。ちょうどその時、一緒にいたのだ。

 それで朝倉さんはずっと6月6日のスケジュールを空けていたらしい。

 でも、ほんとは今日6月5日だ。僕は赤いからすのホームページを見て知っていた。僕が4、5日前に

「5日どうする?」

とメールをしたら、

「えっ6日じゃなかったの? 私、出張入れちゃったわぁ」

とパニクった返信がきた。


  そんなわけで、今日は出張先の沼津からの直行だった。ご苦労様です。僕の徳島には及ばないけどね。


  実は中村さんには、結構そういうそそっかしいところがあるのだ。有名な話だが、前に赤坂のB(仮名)でライブがあった時には、「満員必至なので早めに電話予約してください」とご案内はがきに書いてあったので皆が慌てて電話したら、別のB(仮名)にかかってしまったという。赤坂にはB(仮名)というライブハウスが2軒あるのだ(全く経営は別)。 つまりご案内はがきが間違っていたのだ。もう一軒のB(仮名)には相当な数の間違い電話がかかったらしい。何しろ、中村&吉岡の集客力である。


  さて、こんなところで中村さんのマル秘エピソードをスッパぬいていても仕方がない。肝心のライブの報告だ。だけど前置きだけですっかり長くなってしまった。

  演奏はよかったなあ。誠一さんのビロードのように滑らかで艶っぽいサックスはいつ聴いてもいい。
  吉岡さんのピアノもファンキーでいい。アドリブが洒脱かつパワフル。また吉岡さんがピアノを弾く顔を見ていると、こちらも楽しくなってしまう。

  老舗の薬種問屋の入り婿と言った風情の男前、山口勇三さんの律儀なベースもよかったし、人民解放軍兵士と言った精悍な雰囲気の横山和明さんのドラムもクールでよかった。

  今日は(今日も)ずいぶん繁盛していたな、「赤いからす」。

  今月はもう一回行く予定です。赤いからすも、中村さんのライブも。