吉永X’masコンサート

夕方4時半から、吉永幼稚園(仮名)へ。僕自身が卒園し、子供ら3人も卒園した大恩ある幼稚園だ。そんなご縁で現在僕は、学校法人吉永学園(仮)の評議員を務めさせていただいている。

今日は初めての試みである「吉永X'masコンサート」。一階のホールで開かれた。

吉永幼稚園は非常に、いや異常に音楽のレベルが高い幼稚園だ。うん、異常といっていいな。ちょっと申し訳ないくらい(誰に)。「お話をするように歌を歌う」という伝統が生きている。

僕が行ったときにはもうほぼ満員。ぎりぎりで席を確保できた。開演までに場内は鮨詰めになったが混乱はない。ここの幼稚園では保護者にも譲り合いの精神が浸透しているので、こういうときも実に整然と、そして和やかしている。早いもん勝ちに悪慣れしてる僕はちょっと恥ずかしくなる。

まずは幼稚園の教諭であるNさんのハープ演奏で幕開け。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」。

次は在園児と今年の卒園児の有志の混成チームによるハンドベルとコーラス。小さい子はかわいいなあ。自分の子供が大きくなってしまった今、よその小さい子が可愛くてならない。

つづいて今回のコンサートの音楽監督でもあるMさんの独唱。長女・花子(仮名・中2)、次男・三吉(仮名・小5)のそれぞれ同級生のお母さんであるMさんは芸大出身の声楽家。うちは家族ぐるみで仲良しだ。ご主人がうどん屋さんを開店したときはツレがお品書き、僕が厨房着のTシャツをデザインさせてもらった。

実は今日もMさんの歌を聴きに来たのだ。曲は「アヴェ マリア」、そして今様から「千の風になって」。僕は今まで後者をいいと思ったことはなかったのだけど、Mさんのそれには感動したなあ。鍛えぬいた声というのはすごい。マイクなしでホールの隅々まで声が届く。

そして最後を飾るのは「立教大学諸聖徒礼拝堂ハンドベルクワイヤ」の皆さん。総勢29名の大編成。

僕は学生嫌いで学生のやることに関しては非常に評価が辛い(理由のほとんどが嫉妬であることは言うまでない)。でも今日の皆さんはよかった。イマドキの若い者とは思えないほど品がいい。もちろん演奏も。ハンドベルというものの奥の深さを教えてもらったと思う。

園長先生は「第一回吉永X'masコンサート」と「第一回」を強調しておられた。ぜひ、第2回第3回と続けて欲しいと思う。できることは何でも応援します。