「山ちゃん(仮名)」との再会

もう数日前だが、旧友の「山ちゃん(仮名・やっぱり50歳くらい)」が病院に来てくれた。
山ちゃんとは大学時代の歌舞伎仲間。農村歌舞伎を求めて全国を共に旅した。一人旅以外の旅を好まなかった(今はそうでもない。団体の温泉旅行とか大好き)僕には珍しいことだ。


鶴澤寛也師匠、当時のAちゃんが一緒のことも多かった。


当時の事を書くとまた怒られるので詳細は書けないけど、男子2人に女子1人のトリオだった。


つまり「いきものがかり」のような‥。


いや「いきものがかり」は新し過ぎるな。ドリカムも同様ね。


そう、ピーター・ポール・マリー‥は古すぎるな、え〜と、青い三角定規もちょっと古いか。


石野真子の「春ラ!ラ!ラ!」、でもないし。


やはり、若大将と青大将とマドンナのスミちゃん(星由里子)か(無論、僕が若大将、寛也師匠が青大将ね)。



それはともかく山ちゃんである。彼も色々あったらしい(もちろん彼は僕のように職場を休職するような失態をおかしてはいないが)。やはり男の五十歳は「命の曲がり角」である。


会うのは五年ぶりくらい。近年は年賀状だけになっていた。


病気は鬱陶しいが、旧友と再会するきっかけとなってくれたのはありがたい。



しまった!闘病生活と逃亡生活に、「感謝」「反省」は禁物だった!



「Aちゃん(寛也師匠)に“口だけは達者”と聞いて来たけど、身体もだいぶ復調してて良かった」


と、二十代のころとかわらぬ柔和な微笑みで去って行った。


闘病生活に「感謝」は禁物だけど…、ありがとう山ちゃん