四谷荒木町・鈴新寄席

夕刻、家を出て中央線を東へ。

渋谷でつぎの石塚公昭展に伴う買い物をしたあと(この買い物については後日リポート予定)四谷へ。


6時半に長男・虎太郎(仮名・23歳)と駅ビルのスタバで待ち合わせ、したのだけど満席で入れず門前のベンチで待ち合わせ。


夕食は心当たりの洋食屋でと思ったら、お気に入りのラーメン屋があるという。ここは虎太郎の職場の至近。お任せしよう。


連れて行ってくれたのはいまどきの濃い味のラーメン屋。店員さんが揃いの黒Tを着ている。若い男向けのガッツリ系。初老の身には若干重い。が、うまいことはうまい。ワンタンメンの大盛りを二つ注文し、僕のの半分近くは虎太郎の丼に。つまり僕は並盛で虎太郎は超大盛り。


満腹した後は時間つぶしでベローチェ


約一時間読書をした後、本来の目的地「とんかつ鈴新」へ。昭和の風情漂う、いや色濃い新宿荒木町。確か昔この辺に古い廃業した商店を流用した写真ギャラリーがあったのだけど思い出せない。島尾伸三さんの写真展とか見に来た記憶がある。1990年代前半だと思う。


「とんかつ鈴新」さんへは来たけど、トンカツを食おうってんじゃない。ラーメンで満腹したばかりだし。今回で50回になるという「鈴新寄席」にわが柳家一琴さんが出演されるのだ。僕も虎太郎もはじめての見参。9時開演。


入ってびっくり。客席とステージの近さ。



厨房に高座を設えてカウンターで聞くのだ。正に指呼の間。みなさんいろいろ工夫をされて地域寄席、草の根落語会が作られているのだなぁ、とちょっと感動。


昨今の落語ブームと言うかわが国の落語文化といわれるものは、この分厚さに支えられているのだなぁ。寄席やホールだけが落語の場じゃないぞ、と思った。


共演の古今亭菊志んさんは「妾馬(八五郎出世)」。がさつだが根っから善良な八五郎がよかった。


一琴さんは「蛙茶番」。大好きなネタ。テレビではできない話。テンポがよくて楽しかった。バレ(下ネタ)がかった話だが下品に墜ちずにあくまで粋に。


帰りは青梅特快に乗れたので、11時前に帰れた。